むし歯になりやすい習慣を改善! 「口呼吸」の治し方を歯科医が解説!

むし歯になりやすい習慣を改善! 「口呼吸」の治し方を歯科医が解説!

口呼吸の改善には2パターンあることをご存じですか? 今回は、口呼吸の対処法や治療法について「佐藤歯科医院」の佐藤先生に解説していただきました。

※この記事はMedical DOCにて【「口呼吸」はむし歯になりやすい! 口呼吸の原因や治し方を歯科医が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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監修歯科医師:
佐藤 正賢(佐藤歯科医院)

昭和大学歯学部卒業。昭和大学歯科病院冠橋義歯学講座入局。その後、昭和大学藤が丘病院、東京都内歯科医院に勤務。2003年、東京都品川区に「佐藤歯科医院」を開院。従来の歯科治療に加え、むし歯・歯周病の原因となる生活習慣の改善にも力を入れ、再発や再治療の防止に努める。日本歯科人間ドック学会(現・ジャパンオーラルヘルス学会)認定医。日本補綴歯科学会、日本歯周病学会の各会員。

編集部

口呼吸を治したい場合、専門的な治療は必要なのでしょうか?

佐藤先生

口呼吸の改善には、「セルフケアで改善する方法」と「専門的な治療を受ける方法」の2パターンがあります。どちらをおこなうかは口呼吸の原因によって異なるので、個々の原因に合わせて適切な方法を選択していきます。

編集部

専門的な治療が必要になる口呼吸には、どのようなケースがありますか?

佐藤先生

例えば、もともと出っ歯で唇が閉じにくいケースや、「下顎後退」という下あごが正常な位置よりも後ろに下がっているようなケースです。下あごが後ろに下がると気道が狭くなってしまうため、口呼吸になりやすくなります。このような歯並びやあごの位置の問題によって生じる口呼吸は、矯正治療による改善が必要です。また、アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎など鼻の通りが悪くて口呼吸になってしまう場合、まずは耳鼻科の治療を優先します。

編集部

セルフケアでは、具体的にどのようなことをおこなって改善を目指すのですか?

佐藤先生

口呼吸では口周りにある「口輪筋」という筋肉が弱っていることが多いため、口輪筋を鍛えるトレーニングをおこないます。「あいうべ体操」が代表的な例です。「あ」「い」「う」「べ」の口の形をそれぞれ1秒ずつキープしながら大きく動かし、さらに「べ」の時は舌をあごの先に向かって伸ばします。10回1セットとして、1日3セットを目安におこなうと効果的です。

編集部

口呼吸について注意すべき点があれば教えてください。

佐藤先生

マスクをつけていると、無意識に口呼吸をしてしまうことも少なくありません。呼吸するとき、マスクが前後に大きく動いている場合は口呼吸をしている可能性があるので要注意です。一度、ご自身の呼吸に意識を向けてみて、口呼吸になっていないかチェックしてみましょう。

Medical DOC
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Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。
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