Hey! Say! JUMP山田涼介が主演を務めるドラマ「ビリオン×スクール」(フジテレビ系)が低空飛行を続けている。初回の世帯視聴率で4.3%(ビデオリサーチ調べ・関東地区/以下同)と厳しいスタートを切ると、7月19日放送の第3話では2.7%と放送中の夏ドラマで最低の数字を記録。第4話、第5話も3%台と、盛り返しムードは見られない。爆死の原因を、他局の編成担当者が分析する。
「放送前は、イケメン教師が出来損ないの生徒を立ち直らせるストーリーということで、同局で放送した『GTO』の再来になるかと期待された。しかし、蓋を開ければややこしい設定と、生徒たちの演技にも魅力がなくどんどん視聴率を落とすことに。山田さんやヒロイン役の木南晴夏さんは健闘していますが、なにしろ視聴者がストーリーに入り込めないのが難点」
なぜそこまで酷評されるのか。内容をざっとおさらいすると、山田演じる主人公・加賀美零は日本一の財閥企業トップで億万長者(ビリオネア)でありながら、身分を隠して学校に忍び込んだワケアリ教師。落ちこぼれ生徒たちをさまざまな方法で更生させる『GTO』的内容だ。よくある学園モノとも言えそうだが、そもそも加賀美が教師になった理由が複雑で、高精度な教育用プログラムを搭載したAI教師を作るため、生徒たちとのやり取りを記録するという分かりづらい設定となっている。
「肝心なAI教師について説明が足りず、ベタな学園ドラマなのかSF作品なのか中途半端な状態。安達祐実が開発途中のAI教師として登場するが、完全に名女優を無駄遣いしています。また、生徒たちより小柄で威厳を感じられない山田が教師役という違和感が回を重ねても拭えない。この役になぜ山田をキャスティングしたのか、制作サイドのセンスに疑問が残ります」(民放関係者)
山田は、前回主演を務めた「親愛なる僕へ殺意をこめて」(フジ系)も苦戦。最終回前には世帯視聴率2.5%まで落ち込み、全話の平均でも3%台と大コケしている。このままでは「低視聴率俳優」の不名誉な称号を拝することになってしまいそうだ。
「山田さんは公称身長164センチですが、痩せているのでもっと小柄に見える。『ビリオン×スクール』で対峙する生徒役の俳優が大きいので、映像では不釣り合いに見えてしまう。正直、テレビドラマのフレームには向いていないという制作スタッフもいます。演技力はあるしアクションもできるので、舞台のほうが彼の良さがより生きるのではないか。何より見に来るのはファンばかりなので、視聴率を気にする必要もありません」(テレビ局関係者)
先輩である堂本光一のように、演技はミュージカルなどの舞台と割り切ったほうがやりやすいかもしれない。
(渡邊伸明)
配信: アサジョ
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