乳がんになりやすい人の特徴
閉経後の肥満
閉経後の肥満は乳がんの発症リスクです。脂肪細胞からエストロゲン分泌されるため、乳がんの発症リスクを高めると考えられます。食生活や運動習慣に気を付け、太らないように注意しましょう。
月経のある期間が長い慣
月経のある期間が長い人はエストロゲンにさらされている期間が長いため、乳がんの発症リスクが高いと考えられます。初経年齢が早い人ほど、閉経年齢が遅い人ほど、乳がん発症リスクが高いことがほぼ確実です。ただし、月経期間が短いからといって、乳がんにならないというわけではありません。定期的な乳がん検診を行うことが大切です。
出産経験がない、授乳経験がない
出産や授乳をしている場合、その期間は月経が停止するため乳がん発症リスクが下がることがわかっています。出産したことのない人は出産した人と比較し、乳がん発症リスクが約2.2倍といわれています。授乳経験がない場合も乳がんの発症リスクが高くなります。ただし、出産や授乳経験があるからといって、乳がんにならないというわけではありません。定期的な乳がん検診を行うことが大切です。
糖尿病
糖尿病は高インスリン血症、高血糖状態であり、さまざまながんの発症リスクが高まる可能性があります。糖尿病の人は、糖尿病でない人と比べて、約1.3倍乳がんになりやすいといわれています。糖尿病と診断されている方は、糖尿病をしっかりと治療し、定期的に乳腺科で乳がん検診をうけることが大切です。
家族歴
血のつながった家族に乳がん患者がいる場合、乳がん発症リスクが増加します。血縁関係が近いほど、人数が多いほどリスクは高くなります。親、子または姉妹に乳がんの方がいる場合、乳がん発症リスクが2倍以上であることがわかっています。祖母、孫、おば、姪に乳がんの方がいる場合、約1.5倍のリスクがあります。ご家族に乳がん患者がいる場合は、定期的な乳がん検診が大切です。
乳がんを予防する食べ物・食生活
大豆食品
大豆や大豆食品に含まれるイソフラボンが乳がん発症リスクを減らす可能性があると報告されています。イソフラボンには抗エストロゲン作用があります。イソフラボンを含む豆腐や納豆、みそ汁などの大豆食品の摂取が良いと考えられています。しかし、サプリメントとしての高用量のイソフラボンの摂取による乳がん予防効果は不明です。食事からの摂取が良いでしょう。
乳製品
牛乳に豊富に含まれるビタミンDやカルシウムが乳がん発症リスクをさげる効果があるとされています。乳製品全般は乳がん発症リスクを減少させる可能性が示されています。ヨーグルトやチーズなどの発酵乳製品ではリスクが減るという研究もあります。一方で、脂肪を多く含む非発酵乳製品(ミルク、バターなど)の摂りすぎはリスクを高める可能性もあり、注意が必要です。
非デンプン野菜
非でんぷん野菜とは、でんぷん質を含まない、低炭水化物野菜のことです。この非でんぷん野菜は、エストロゲン受容体陰性乳がんにおいて乳がんの発症リスクを減少させる可能性がある、と報告されています。非でんぷん野菜には、トマト、ブロッコリーなどがあります。
カロテノイドを含む食べ物
カロテノイドを含む食べ物は閉経前後を問わず、乳がん発症リスクを減少させる可能性があるといわれています。カロテノイドを含む食べ物には、にんじん、トマト、ほうれん草などがあります。
カルシウムを多く含む食事
閉経前後にかかわらず、カルシウムを多く含む食事が乳がん発症リスクを下げる可能性があります。具体的には、小魚や乳製品などがあります。
配信: Medical DOC