イギリスの和食に、進化あり。
食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。
コロナ規制がなくなり、再び海外旅行ができるようになった今、私は先日、コロナ後のリアルな食文化をリサーチするために、イギリスを訪れました。
イギリスにはコロナ問題が漂い始めた2019年3月から4年ぶり。どのような変化を遂げたのか、自分の目と舌と心で体験することにしました。
レストランやホテル、スーパー、マーケット、イギリス家庭などを回り、リアルな状況を確認できました。その中で特に印象的だったのが、“和食の進化”でした。
世界的な和食ブームが始まる前から、イギリスではすでに日本食が定着していますから、時代を経た変化には、日本人の私にも新しいヒントになるような斬新さが発見できたのです。
そこで今回は、「和食の進化や未来」をテーマに、最新のイギリスで発見したトピックスを紹介していきたいと思います。「海外でこんなのがウケるんだ!」、「いつもの和食をこうやってアレンジすると新しいのか!」といった視点で気軽に楽しんでいただければ嬉しく思います。
①たこ焼きが大人気
まずは、今どんな和食メニューが人気か?というところから。
ロンドンだけでなく大都市には日本料理専門店が必ず存在し、地元民や世界中の観光客から人気を集めています。実際に好きなメニューを聞いてみると、多く出てきたのが「たこ焼き」でした。
確かに大阪に行くと多くの海外観光客が集まっていますよね。日本とちょっと違うのが、マヨネーズ。ピリ辛のスパイスを効かせた「チリマヨネーズ」がたっぷりかかっているんです。
これがとってもよく合う!このマヨネーズはイギリスのスーパーでは定番になっていて、日本ではなかなか見かけないアイテム。酸味と辛みがバランスよく加わったマヨネーズは、粉もの以外にも肉料理に最高ですから、気軽なイギリス土産としてもオススメです。
②SUSHI(寿司)がますます進化を遂げている
和食の定番SUSHI(寿司)にも変化が見られました。お店の個性をアピールするような創作寿司が多くそろい、日本で食べる寿司とは別次元で楽しむことができるように。
人気だったのは、アボカドやサーモンを使ったカルフォルニアロール的なものではなく、WAGYU(和牛)を使ったにぎり寿司です。しかも牛たたきにトリュフを合わせていて、口に入れると華やかな旨味と香りが広がります。
これは言葉を失うおいしさでした。この組み合わせは日本に帰っても参考になるアイディア。牛たたきを用意すれば、トリュフオイルやトリュフソルトで簡単に作ることができそうです。
配信: 女子SPA!