炙ったスプーンでグラニュー糖を焦がすテクニック
仕上げにガスバーナーを使い、グラニュー糖を焦がして作る「クレームブリュレ」も、スプーンを使うことで、ガスバーナーを使わず手軽に作ることができるのです。
スプーンをタオルやハンカチなど、手にヤケドをしないように持ち、コンロの火で炙ります。熱くなったスプーンをクレームブリュレにかけたグラニュー糖に軽く当てるとほどよく焦げて固まり、キャラメリゼがあっという間に完成♪
炙ったスプーンは変色してしまう可能性があるので、お気に入りのスプーンを使わない方が無難。普段あまり使っていないスプーンや“炙り用”に1本スプーンを用意するのも手です。今回はクレームブリュレのキャラメリゼを例にしましたが、そのほかにも、焼き目や焦げ目をつけたい時に応用できそうです。
ガスコンロを使って炙るテクニック
「魚や肉を炙りたい。けれどガスバーナーやグリルがない」。そんな時はガスコンロを使って材料を炙ってみましょう。簡単な炙りテクニックを2つご紹介します。
・七輪用の網を使って炙る
七輪用の網に、魚の切り身や刺身、肉などを乗せて、トングやさいばしを使い網を持ったら、火をつけたガスコンロの上に近づけるだけ。ガスコンロに近づけすぎると、焦げたり焼けすぎたりしてしまうこともあるので、最初はコンロから遠めに。火力が足りないと思ったら、徐々にコンロに近づけていきましょう。七輪用の網がない場合は、焼肉の網でも代用可能。網が高温になるので、ヤケドには注意が必要です。
・串に刺して直に炙る
材料を、串に刺してコンロの火で炙ります。網で炙るのと同じように、近づけて炙ると一気に熱が伝わるので、ほどよく炙りたい場合は遠火からスタート。串に熱が伝わるので、軍手をして串を持つとヤケドを防げますよ。
お寿司屋さんで出てくる「炙りサーモン」のように、刺身を炙れば、魚の脂が熱でとろけてよりおいしく。酒のつまみで定番のスルメも炙ることができます。
“炙り”というひと手間を加えることで、おいしく、そしてオシャレに変身する料理。ガスバーナーなしで簡単に調理できる今回のテクニックは、覚えておいて損はないはず。ヤケドに気を付けて、ぜひ一度試してみてください。
(文・山本健太郎/考務店)