骨肉腫の切断についてよくある質問
ここまで骨肉腫の検査法・治療法などを紹介しました。ここでは「骨肉腫の切断」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
骨肉腫の切断後どのような治療が行われますか?
松繁 治(医師)
骨肉腫による手足の切断後、義手や義足を装着します。そのうえで、フィッティングや歩行訓練を行います。
骨肉腫の生存率について教えてください。
松繁 治(医師)
かつては不治の病とされていましたが、現在は化学療法によって生命予後が改善しており、初診時に遠隔転移がない症例での5年生存率は70%となっています。
編集部まとめ
骨肉腫に罹患しても、必ずしも手や足を切断することはありません。
症例によりますが、温存治療が行われている例もあるので、ご自身の状況がどの段階にあるのかについて医師とご相談のうえ、治療法を定めるとよいでしょう。
骨肉腫は子どもが罹患することが少なくありません。まだ成長期の真っただなかにある体に治療を行うことは、将来に向けた不安を抱える要因となりえます。
精神的なストレスに対するサポートなどもありますので、医療者や身近な大人の方にしっかり相談し、心の不安を少しでも減らして治療に当たれるとよいでしょう。
配信: Medical DOC