●分蜂とは?
ミツバチの巣は、1匹の女王バチと複数の働きバチで成り立っているのですが、その巣に新しい女王バチが生まれた時に、古い女王バチが、巣にいる働きバチを連れて集団で引っ越しをすることを“分蜂”といいます。ミツバチは分蜂を繰り返し、群れを増やしていくのだそう。
●ミツバチの大群が目の前に! どうしたらいい?
目の前にハチの大群が現れたら恐怖心を抱く人も多いはず。ミツバチが分蜂をして、群れで飛んでいる時に出くわしてしまった、または庭や玄関などにミツバチの大群がかたまっている時はどうしたらいいのでしょうか。
スズメバチやアシナガバチと違い、ミツバチはおとなしく、攻撃性は低いとされています。なので、こちらから刺激をしなければ刺してくることは少なそう。家の前や軒下にミツハチの大群がかたまると、そこに巣を作ってしまうのではと思い、ミツバチの駆除をしてしまう人も多いみたい。しかし、ミツバチが巣を作る場所は「木の穴」「屋根裏」「床下」などの閉鎖空間なので、目に見える場所にかたまっている時は、分蜂中に休憩をしていたり、巣を作るために適切な場所を探している最中だったりするのだとか。
一時的にとどまっているだけなので、数時間、長くても2,3日程度で違う場所に飛び立っていきます。分蜂を見かけたら、家の庭やベランダなど、周囲にミツバチが巣を作りそうな箱や物などを取り除き、ミツバチが巣を作らないようにして、様子を見ましょう。
ミツバチは、ハチミツを作ってくれたり、花の受粉を行ってくれたりする益虫でもあります。攻撃性も極めて低いので、ミツバチの大群を見かけても、慌てて駆除をせずに温かく見守ってあげるといいかもしれませんね。
(文・山本健太郎)