松本まりか、狂気と切なさが紙一重。姑も乱入でドロドロ加速へ「麻生祐未が優しい義母で終わるわけない」/復讐劇『夫の家庭を壊すまで』

松本まりか、狂気と切なさが紙一重。姑も乱入でドロドロ加速へ「麻生祐未が優しい義母で終わるわけない」/復讐劇『夫の家庭を壊すまで』

“怪しすぎる義母” 麻生祐未も参戦?

以前にも触れたように、このドラマは原作マンガ以上に主人公のみのりを応援したくなるような内容になっており、夫・勇大のクズっぷりが強調されている。演じる竹財輝之助自身が「#竹財クズ」を推奨しているほど。

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そしてその母親である裕美(麻生祐未)もいよいよ本性が明らかになりそうだ。これまで、たびたびみのりの家を訪問しては息子の面倒を見たり、みのりが働きに出ることに理解を示したりと「理想的な姑」だった裕美。みのりも「優しいお義母さん」だと信じている。

だが、次回予告では、義理の娘への優しさにはやはり裏の意図があったことが匂わされた。どうやらみのりの実の父親は、宝飾ブランドを展開する月城グループの会長・月岡進(石黒賢)で、勇大がみのりと結婚したのは財産狙いだったようなのだ。

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これには視聴者からも「このお義母さん、本当に信じていいの?と思ったらやっぱり……」「麻生さんがただ優しいだけの義母で終わるわけがない笑」「姑もグルか!」と大盛り上がり。

第4話にはしっかりその“匂わせ”も散りばめられていた。自分の子どもそっちのけで、月城グループの業績が好調なことを話す月岡会長の動画を見ている勇大。月城グループのもの?と思われる株価チャートをチェックして上機嫌な勇大。みのりの祖父の体調をそれとなく聞き出す裕美――。

祖父は初期のがんだったので投薬だけで症状が安定しているとみのりが話している場面では、裕美はみのりに背中を向けていて表情が読めないが、がっかりしていたのではないだろうか。みのりの家にやたら頻繁に足を運んでいたのも、みのりの身辺を探っていたからか。

ますますドロドロへ…

クズ夫への復讐劇に、遺産相続モノの要素も加わり、物語はますますドロドロしていくようだ。

思わずみのりが勇大の不倫を打ち明け、裕美が勇大に激怒してビンタし、みのりに謝るよう頭を押さえつけるシーンはみのりの妄想だったが、麻生演じる裕美の“大暴れ”に今後期待したくなる場面でもあった。

テンポよく進み、「松本まりか劇場」な演技とツッコミどころのある展開という昼ドラ的な要素、そしてホラー的な演出が絡む『カテコワ』。いまもっとも目が離せない愛憎劇だと断言したい。

<文/新城優征>

【新城優征】
ドラマウォッチャー。俳優インタビュー、Netflix配信の海外ドラマの取材経験などもあり。

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