2~3日遅れたら、読者はもう飽きちゃっている
速報的なWeb記事の多くは、当事者2人のSNS投稿、有名人のテレビやSNSでの発言、一般人のコメントを拾った、いわゆる“コタツ記事”(取材ナシでコタツに入ったまま作れる、の意味)。最近批判されることが多いコタツ記事ですが、量産されるのにはやはり理由があります。
「PV至上主義と批判されますが、読者が読みたがっているからPVが取れるわけで。フワちゃん騒動よりも、ガザで学校が爆撃されて100人死亡したニュースのほうが重要なことは、当たり前ですよ。でもそれを何人が読んでくれるのか?
また、芸能記事でもきちんと取材して記事にしたとして、それで2~3日遅くなったら、もう世間はその話題に飽きてしまっているんです」(Webメディア記者)
この葛藤は痛いほどわかります……。
芸能記事はケナすほうが読まれる現実
今回、世間の反応がほぼ「フワちゃん叩き」一色でしたから、そのSNSコメントを拾った記事も同じ方向になります。確かに、最初にひどい投稿をしたのはフワちゃんですが、オーバーキル(必要以上の攻撃)ではないか?と疑問を呈する記事は少数でした。
「一般に、芸能人をほめたり擁護するより、サゲるほうがずっとPVが取れます。つまり世間の人は常に誰かをケナしたいのです。特に、みんなが誰かを叩いているとき、『叩きすぎだ』という“逆張り”より、『そうそう、ヒドいよね』という“順張り”のほうがはるかによく読まれる。
それでいいのか?とも思いますが、紙メディアが売れない今、Webメディアで稼がなければ滅びる……とみんな必死なのです」(Webメディア編集者)
かくして、一般人のSNSもメディアも同じ方向にダーッと流れていく現状。
この8月前半だけで、フワちゃん含め3人がスキャンダルで「芸能活動休止」しており、“一発アウト”の社会に向かっている?とすれば息苦しい気もしてきます。
<文/女子SPA!編集部>
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