火山噴火時に役立つ降灰予報!使い方や見方を解説

降灰予報を活用して噴火に備えよう

降灰予報は火山の噴火による災害に備えるために役立つ情報です。

まずは、噴火警戒レベル対象火山をチェックし、自分の住んでいる地域に噴火警戒レベルの対象火山があるかをチェックします。噴火警報が発表されたら、降灰予報(定時)をチェックし、火山が噴火した時にどの範囲まで火山灰が飛んでくるかを把握しておきましょう。

また、遠く離れていても火山灰が飛んでくる可能性があるため、近くの都道府県で火山の噴火があった場合も降灰予報をチェックしましょう。

噴火で火山灰が飛んでくると、ライフラインやインフラがストップする可能性もあります。噴火してから備えたのでは遅いため、噴火警報が発表された時点で食料品や水などの防災グッズを用意しておきましょう。

さらに、火山から近い場合は小さな噴石が飛んでくる可能性もあります。

降灰予報で小さな噴石の落下範囲に含まれている場合、噴火したら速やかに頑丈な建物に避難しなければなりません。迅速に避難できるように、平常時に自宅や職場の近くに避難場所を探しておくことも大切です。

また、噴火が発生したあとは、降灰予報からどれくらいの降灰が予想されるかも確認し、「車での移動ができるか」「屋外での行動ができるか」などの判断をしましょう。

火山はいつどこで噴火するか予想が難しいため、日ごろから火山に対して関心を持ち、もしもの場合に備えましょう。

〈執筆者プロフィル〉

田頭 孝志

防災アドバイザー/気象予報士

田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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