一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。最近、とても怒りっぽくなった義母。体調がすぐれなくて余裕がないのか、直腸脱(肛門から直腸が飛び出す病気)の手術のことでまる子さんたち家族と意見が食い違っていることが不満なのか、その理由はわかりません。自ら出かけることもないため、義母はずっとベッドで横になりながらまる子さんへの頼みごとを考えて過ごしています。まる子さんが外出に誘っても「仕方ないじゃない」を連発して拒否。無理強いするわけにもいかず、困り果てています。
月に1回、ケアマネジャーさんが定期訪問してくれる日。まる子さんは、愚痴も交えつつ現状を報告。幸い、ケアマネさんも手術はしたほうがいいと言ってくれて、義母と話をしてくれたのですが……。「手術をしなくても、家族が全面的にサポートしてくれるとのことなので……」と義母からはトンデモ発言が飛び出し、ビックリ! ケアマネさんは、このまま負担が大きくなることを心配して、施設の利用も提案してくれたのですが……。
手術してもこの性格は変わらないだろうけれど……
「義母双子説」を唱えたくなるほど、言っていることがコロコロと変わるので……。
朝ごはんは毎朝何が食べたいのかを聞くことに。
あくまで「朝食」を聞いたつもりでしたが、回答は斜め上。
今にも動き出しそうで、私にとって恐怖でしかない入れ歯洗いもやることになってしまいました。
仕切り直して朝食のリクエストを聞くと……。
たったひと言で、こうしてご機嫌ナナメに……。
※アノ子…義母の娘、まる子さんの義姉
ひと悶着あったものの、朝食の用意を進めていると、かき氷を取りに義母がリビングにやって来ました。
その後、朝食を部屋まで運んで家事をしていると、電話で呼び出しが。
部屋に行って用件を聞くと「箸がない」と。自分で行けますよね……?
その後も呼び出しは続きます。
私にもそんなふうにやさしい言葉をかけてもらいたいものです。
義母の本音と建前は、大きくかけ離れているようです……。
義母は食事に強いこだわりがあり、特に朝食はコロコロと要求の内容が変わるため、面倒くさいけれど何がいいのか毎朝聞くことにしました。でも、私がちょっと気に入らない物言いをすると、結局朝から怒鳴られることは変わらず……。それでも、うまくやり過ごして朝食の用意に取り掛かっていると、義母がリビングにやって来てかき氷とスプーンを持っていきました。朝からかき氷とは元気そうで何より……そう思いながら朝食を作り、部屋に持っていきました。
すると、しばらくして電話で呼び出しが。用件は「箸がないようだけど?」だそうで……。さっき歩いていたから、自分で取りに行けないわけはないと思うのですが。
さらに、義姉が今日来るのかどうか確認したいけれど、電話がつながらないと愚痴り始めました。義姉には負担をかけられないと、「無理して来なくていい」と伝えている義母。それならわざわざ電話をする必要はないのでは……? と思い、そう伝えますが、都合の悪いことは聞こえない様子。本音と建前がこんなに違う人の相手は、ラクではありません……。
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自分の意思でかき氷を取りに来られたのなら、箸くらい黙って持って行ってくれても……と思いますが、そうもいかないようですね。朝からあれこれ要求を出されているにもかかわらず、それに応えるスキルとやさしさを持つのは、本当にすごいことだと思います。
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著者:マンガ家・イラストレーター まる子
配信: ベビーカレンダー(パパママ)