和田アキ子 垣花アナとの「“圧勝で金”女子ボクサー性別問題」トークで「IOCの重大責任」が浮き彫りに!

 和田アキ子がパリ五輪で物議を醸したボクシング女子66キロ級のイマネ・ヘリフ(アルジェリア)をめぐる性別問題について言及。国際オリンピック委員会(IOC)が参加資格を与えた以上は「文句の言いようがないと思う」との見解を示している。

 ヘリフは大会初戦からアンジェラ・カリニ(イタリア)を相手に“男性級”の重みのパンチで翻弄。わずか46秒で棄権させて突破していたため、女性枠での参加を問題視する声が殺到し、性別をめぐる賛否両論が巻き起こっていた。最終的にヘリフは金メダルを獲得し、ヘリフと同様、昨年の世界選手権では性別適格検査で不合格扱いとなっていた57キロ級のリン・ユーチン(台湾)も、金メダル獲得となった。ヘリフについては国際ボクシング協会(IBA)が男性並に高いテストステロン値を示したとして“男性扱い”としている一方、IOCのトーマス・バッハ会長は「女性であることは明確で疑いがない」「女性として生まれ育ち、パスポートも女性と記されている」などと“女性扱い”しており、女性枠での五輪参加を認めていた。

 この騒動について、和田は10日、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)で、「結果、お二人とも階級は違うけど、決勝には進むんだけど、これはもう“出場しなさい”って、協会が“OKです”って、パスポートもね。(IOCが)認めてんだったらもう文句の言いようがないと思うんだけど」と、ヘリフとリンの圧倒的な活躍について、放送時点での情報に基づいて触れている。

 これにアシスタントのフリーアナ・垣花正は「IOCとしては認めているが、ボクシング協会は『なんでボクシングがこんなに体重を細かく分けるかっていうと、やっぱり命に関わるから。危険性を鑑みてこうやって分けてるんです』と。そういう中で、やっぱり男性の可能性があるという選手を出すこと自体に公平性が担保できないっていう言い方をされてますよね」と、性別の異なる対戦が招いてしまうリスクに言及。

 和田が「パスポートでの女性(扱い)っていうのはどういうふうに判断するんだろう」と首を傾げると、垣花アナは「変な話、彼女たちはずっと女性として生きてきたんですよね」としつつ、パスポートにおける性別の指定は自己申告である可能性を指摘していた。

「この問題の難しい点は、“男性か女性か”というジャッジを、パスポート、テストステロン値、染色体のいずれから決めるべきなのか、その正解が存在しないことです。一方で、ヘリフが“男性級”に重いパンチを女性選手に浴びせていることは事実であり、それが危険行為であることも明白です。また、ほとんど全ての試合を圧勝して金メダルを獲得していることも、この問題を表面化させており、IOCの判断が女子ボクシングという競技を“壊した”と非難されても仕方がありません。和田の言う通り、五輪では参加を認められてしまった以上、他の女子選手は危険を冒して対戦せざるを得ないわけですが、骨格や筋力の違いによるパワー差の懸念については、今後の大会でどのように対応していくべきかを議論する必要がありそうですね」(テレビ誌ライター)

 女子選手が公平な対戦に臨めるようにするだけでなく、ヘリフやリンの功績が正当に評価されるような枠組みを作ることも重要な課題だと言えるだろう。

(木村慎吾)

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