寒いところにいると夜間尿が増える!? 2月に多い夜間頻尿の予防策はあるのか!

寒いところにいると夜間尿が増える!? 2月に多い夜間頻尿の予防策はあるのか!

■低体温になると夜間尿は増加する?

私は、内科疾患を伴っていると思われる人には、初診時に必ず一日にトイレへ行く回数を聞いています。長年の経験から、体温とトイレの回数は、関連性がある印象を持っています。敢えて数字にしてみると、以下のように考えます。

体温が36.6℃から37.0℃の人 日中5~6回/日 (3時間に1回程度が正常)
   36.1℃から36.5℃の人 日中7~8回/日
   35.6℃から36.0℃の人 日中9回以上/日
   34.6℃から35.0℃の人 日中9回以上/日 + 夜間尿1~2回/日
   34.1℃から34.5℃の人 日中9回以上/日 + 夜間尿3~4回/日
   34.0℃以下の人     日中9回以上/日 + 夜間尿5回以上/日

上記のトイレへ行く回数は、あくまでも目安です。水分摂取をあまりしない人は、日中トイレへ行く回数が少なく、夜間だけ多いという人も見られます。日中の勤務地が、屋外か屋内かによっても異なります。冷蔵庫や冷凍庫で仕事をしている人や寒冷地で仕事をしている人も、また違った印象です。いずれにしても、体温が低い人は、何らかの不調を抱えていることが多いので、体温上昇に努める必要があります。
低体温症について詳しく知りたいという人は、JIJICO内にある下記コラムをご参照戴きたく思います。

「1月は低体温に注意!心筋梗塞を誘発する低体温症を防ぐにはどうしたら良いのか!?」

■夜間頻尿に鍼灸治療は有効な治療法です

夜間頻尿は睡眠の妨げになります。一晩に10回~15回という人も少なくありません。30分に1回というペースになりますので、まったく寝られないという日が続くのは深刻です。室温や「寝床内気候」の対策を講じ、服装に気を付け、薬物治療(内科治療)をしても症状が消失しない人は、お近くの鍼灸院または鍼灸師が勤務している医療機関にご相談ください。外科手術(外科治療)をして尿管に傷が付いて夜間頻尿になったという人にも有効です。10回以上の夜間頻尿が、鍼灸治療(内外科治療)をして2~3回程度に改善している症例は、数多くあります。体温が低い人には、特に灸治療が有効です。鍼灸治療は、身体の外側から内臓機能に働きかけることが可能な「内外科治療」です。
また、体温の維持・上昇に、ヨガ(YOGA)は最適です。運動法、呼吸法や瞑想法を学びたい人は、清野メディカルヨーガもしくはお近くのヨガ教室(YOGA School)にご相談戴きたく思います。

(清野 充典/鍼灸師)

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