運のいい人は、もともと運がいいのか、それともつかみ取る力があったのか?
「運はランダム」と気づくことが大切だと考えるきっかけを、特定非営利活動法人 たんぽぽの丘 代表理事の野邑浩子さまにお話を伺いました。
運がいい人・悪い人って本当にいるの?
物事がうまくいっている人を見て「運がいい」「うらやましい」と思ったり。
失敗ばかりの自分を振り返って「どうして自分の人生は上手くいかないんだろう」「私は運が悪い」と悩んだり。
誰しもよくあると思います。
私自身、苦難が続き、なんでこんなに運が悪いんだろうと嘆いたこともあります。
ですが、本当に「運がよく、良いことばかり起こる人」って存在するのでしょうか?
「人生は、プラスとマイナスがランダムに訪れる」
私が出会ったのは、中野信子氏の本「科学がつきとめた運のいい人」という1冊の本でした。
中野氏は、本の中で、数学の理論である「ランダムウォーク」モデルを使って、運について説明をされていました。
例えば、コインを1万回投げたときに、表が出たら1進み、裏が出たら-1進むという実験をした場合、どうなると思いますか?
結果は、確立二分の一でちょうど0になる、と思われるかもしれません。
数学の上では、そう習いますよね。
ですが実際に実験してみると0になるということは全くないのだそうです。
中野氏は、人の人生も、これと同じようなものだと書かれています。
人の人生は、その時々に置いて、ある程度はマイナスに偏ったり、プラスに偏ったりするが、ずっとそれらが続くことは無く、ランダムな結果になる。
この本を読んだときに、私は自分の人生を振り返って、こう感じました。
私の人生が『特別に運が悪い』わけじゃない。
今は、タイミング的にマイナスが出ているだけなのです。
人生はランダム!
運が悪いなと感じている人は、今は人生がマイナスになっている時期なだけ。
次は、プラスになる時期が来ます。
私は、悩み、考え立ち止まった時は
「自分が気持ち良いと思う方に進もう」
と決めていました。
なぜなら、人生はプラスもマイナスもない、ランダムだからです。
ランダムな結果になる、と分かっているのなら、自分が良いと思う道を選ぼう。
もし何かを選んでマイナスになったとしても、またすぐプラスに戻るから、と安心できるのです。
いいことも悪いこともあるけど、悪いものじゃない。それが人生
運のいい悪いは、ランダムに訪れるもの。
だから、結果に一喜一憂せず、ただ気持ちの良い方向に進めばいい。
たとえ結果が悪くても、悪いことがずっと続きはしない。
次はいい事が訪れる。
そう思い続けるだけで、人生は勝手に整っていく。
そんなものなのかもしれませんね。
ぜひ、あなたも、自分の人生「意外と悪くないじゃん」と思いながら、歩んでみて下さい。
[執筆者]
野邑 浩子(のむら ひろこ)
特定非営利活動法人たんぽぽの丘 代表理事
[プロフィール]
「誰もが自由で自立して夢を叶える社会の実現」をモットーに、障害福祉サービスと、コーチング事業の2社を経営。
介護福祉士
1児のシングルマザー
https://www.instagram.com/hiroko_1983.tanpopo?igsh=cG1mc2kwamtobHFl&utm_source=qr
配信: キレイ研究室
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