女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「結婚」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2018年7月8日 記事は取材時の状況)
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夫婦の形は人それぞれですが、世の中にはこんな究極の仮面夫婦が存在します。
「初めは許せなかったです。でもどうせなら自分も楽しんでやろうと思いました」。そう語る奥原佐江さん(仮名・34歳)は、5年前に5歳年上の夫と結婚しました。結婚当初は至って普通の夫婦だったと話す奥原さん夫妻に異変が起きたのは今から3年前。夫が会社の慰安旅行に行ったことが始まりでした。
会社の旅行なんてウソ! 最低の理由で海外に行っていた夫
「夫の慰安旅行先は、フィリピンのセブ島でした。『リゾートなんてうらやましい! お土産よろしくね!』なんて、その時はのん気にしていた私。まさかリゾート慰安旅行が建前で、実は夜な夜な風俗に繰り出している買春旅行だなんて夢にも思っていませんでした」
旅行から帰国した夫。その後、変化が訪れます。
「旅行以来、会社の出張やゴルフコンペだと言って、東南アジアに行くことが急に増えたんです。メーカー勤務なので海外支店もあるし、接待とかもあって忙しいのかな? と思っていました。行き先はタイ、ベトナム、フィリピン……。
ある日、何気なく主婦友達に『うちの夫はアジア出張が多い』と話したところ、『それって風俗に行ってるんじゃない? 大丈夫?』と言われて……。まさかうちの夫に限って、と思いましたが、恐る恐るネットで調べたところ、出張先はすべて女性と遊べる風俗店が盛んな国ばかり……。さらにパソコンの検索履歴には東南アジアの風俗情報サイトが……」
夫を問い詰めても「接待相手が行きたいって言うから調べただけで行ってないよ」「仕事だよ。ゴルフばかりで疲れたよ」とはぐらかされるばかりでした。
「日本みたいにきちんとした領収書もないので、証拠らしい証拠が見つからなかったんですよね。でも夫の海外出張が増えてから、月に1度はあった夜の営みがなくなり、それが私にとっては決定的な証拠でした」
こうして、佐江さんは夫が海外で羽目を外しまくっていると確信したのです。
もう我慢できない! 妻の「仕返し」が始まった
「ある日、思い切って誘ってみたら『出張で疲れているから』と冷たく言い放った夫。その時ついに、私に我慢の限界が来たんです」
佐江さんがとったのは、驚くべき行動でした。
「海外で遊んでいる夫と寝るのは、私の気持ち的にももう無理かもしれない。そう思った時に、自分も他で遊んでやろうと思ったんです。それ以来、ネットで見つけた既婚者専用のコンパや、結婚前に交際していた人に連絡を取って遊ぶようになりました。
今では夫が出張で不在なのをいいことに、男の人を堂々と家に連れ込んでいます。以前は不特定多数の人を連れ込んでいましたが、さすがに夫も勘づきそうなので、今は1人だけですね。夫も自分が遊んでいるせいか、あまり問い詰めてきませんね」
夫は買春旅行、その留守中に男を家に連れ込む妻。なぜ、離婚という選択肢をとらないのでしょうか。
「まず証拠が見つからないし、もし見つけたとしても浮気や不倫と違って相手の女性に慰謝料を請求できないじゃないですか。調べたところ、向こうの風俗ってそんなに高いわけでもないし、日本のキャバクラやクラブで豪遊されるより全然安いんですよね。
セックスはなくなりましたけど、夫婦仲は悪くないし、私も遊んでいるのでお互い好都合です。でも、夫ばかり海外に行ってるのは少しズルイという気持ちもあるので、今度私も同行させてもらおうかなと考えています。もちろん、夜は別行動ですけどね(笑)」
そう話す佐江さんの表情はなぜか楽しそうに見えました。仮面夫婦でもお互い楽しんでいれば、夫婦円満になるのかもしれません。
<文/カワノアユミ>
【カワノアユミ】
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。ツイッターアカウントは@ayumikawano
配信: 女子SPA!
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