自尊感情、外交性、好奇心が育まれる「自然保育」の魅力と注意点 by KIDSNA STYLE


都市化により、子どもたちが自然に触れる機会が減っている今、注目されている「自然保育」には、どのようなメリットがあるのでしょう。日本の自然保育の普及率や自然保育の注意点、体験談と共にご紹介します。

※記事転載元:KIDSNA STYLE(株式会社ネクストビート)

「自然保育」とは?

近年、「自然保育」への関心が高まっています。そもそも、自然保育とはどのような保育なのでしょう。神奈川県のサイトでは、自然保育について以下の説明をしています。

自然保育とは、幼児期の子どもを対象に、屋外での遊びや運動を中心に様々な体験を深め、知力と体力も同時に高めることができるとされる保育・幼児教育です。

出典: 自然保育について/神奈川県

自然の中での体験を通じて、子どもの能力を高める自然保育。都市化で自然に触れる機会が減っていることや、環境問題への関心の高まりなどの要因も組み合わさり、自然保育に関心を持つ保護者が増えているといいます。

自然保育の5つのメリット

自然保育のメリットを具体的に見ていきましょう。

自尊感情が育まれる

文部科学省の調査によると、キャンプ、登山、川遊び、ウインタースポーツなどの自然体験を行った子どもは、主に自尊感情に良い影響が見られることがわかっています。

また、小学生の頃に行った自然体験などの経験は、長期間経過しても、その後の成長に良い影響を与えることもわかっているそうです。

参照:青少年の体験活動に関する調査研究結果報告/文部科学省

コミュニケーション力が高くなる

先ほどの文部科学省の調査によると、自然体験では子どもの自尊感情だけでなく、外交性も育まれることがわかっています。

幼児期や学童期の自然体験は一人で行うことは困難です。大人といっしょに活動することで外交性が育まれていくのかもしれません。集団で行われる自然保育でも、他の子どもたちや先生たちとの関わりの中でコミュニケーション力を身につけることができるでしょう。

知的好奇心が育まれる

年間を通じて自然と触れ合う自然保育では、日の長さや気温、動植物との出会いなどを通じて四季の移り変わりを肌で感じることができます。

土や水に触れたり、風の音を耳にしたり、自然の中でさまざまな匂いに包まれたり……こうした自然豊かな環境の中で、子どもの五感は刺激され、知的好奇心を育みます。

創造力が身につく

自然の中には、保育園や家の中にあるようなおもちゃはありません。決められた遊び方ではなく、自然の中にあるものを使いながら工夫して遊ぶことで、子どもの創造力が育まれることも自然保育のメリットです。

身体能力が向上する

運動量が多い自然保育では、基礎体力の向上が見込めます。また、大きな石をまたいだり、木登りをしたり、さまざまな体の使い方をするため、身体能力が向上することもあるでしょう。

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