どんどん彼のことが分からなくなる
彼はそれから、夕飯の時間までずっとゲームをしていたそう。さらに夕飯が終わってもひたすらゲームをしていて、愛奈さんが話しかけても『うん…』『ああ』としか返事ナシ。初めての2人旅でそんなの悲しすぎます。
「やっと『コレ良くない? 買おうかな』と彼が見せてきたタブレットには、よく分からない測定器のようなものが写っていました。『コレ何?』と私が聞くと『これは幽霊を感知する電磁波測定器。これがあれば幽霊がいるとお前にも証明できるだろ?』と言われて、この人は本気なのかそれともネタで言っているのか分からなくなりましたね……」
モヤモヤとした気持ちが晴れないまま1日を終えた愛奈さん。だが、次の日こそが彼の真骨頂だったのです。
そっと別れを決意、何が?
「2日目は特に予定もなかったので、お昼だけ食べて帰ろうと思っていました。すると彼が『俺、どうしても行きたいところあるんだよね』と言い出したんです。どこに行くのか聞いても教えてくれないので、何かサプライズでもあるのかな?と思ってドキドキしながらついていくと、一つの神社にたどり着いたんです。
彼からすっごく嬉しそうに『ここ、陰陽師が祀られている神社なんだ!』と言われたときは、もうひっくり返りそうになりましたよ……」
その神社でお守りやグッズなどを大量に買い占める彼の姿を見た愛奈さんは、そっと別れを決意したといいます。
「その後、彼が働いていたバーのスタッフの話によると彼は私のことを『愛奈は俺の話をまったく信じてくれないから別れた』と言っていたそうです。確かに私自身、霊感はないし彼の話もほとんど流していたところはあるんですが、一体どうするのが正解だったんですかね?」
そう聞かれても、何が正解なのかは筆者にも分かりません……。読者の皆様は彼が霊の話をしたとき、どう対応するのが正解だと思いますか?
<文/結城>
【結城】
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer
配信: 女子SPA!
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