「世界仰天ニュース」安倍元総理銃撃事件の特集回が「“即座”一時配信停止」に不穏な憶測が飛んだワケ

 8月13日放送の「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系)がわずか1日で見逃し配信が停止されるという異例の事態となった。動画配信サービス「TVer」では、通常であれば1週間は見逃しの期間が設けられていることから、その原因をめぐって様々な憶測が飛び交ったが、15日までに配信は再開され、同局は「権利処理等の都合で、一部映像を再編集致しました」と説明。一部過去映像の場面などで、「権利上の都合で配信できません」と黒塗りされた映像が映されることとなった。

 それにしても、憶測が飛び交うことには理由もあった。何しろ、同日の番組では「安倍元首相銃撃事件2時間SP」と題し、安倍元総理が街頭演説中に銃撃されて他界した2022年7月の事件を特集。番組公式Xでは、放送後に「本日もご視聴ありがとうございました」「見逃した方、もう一度見たい方はTVerでご覧ください!」と綴られ、TVerの閲覧ページのリンクも貼られた。それが、実際に14日時点で、そのページにアクセスすると、「都合により、8月13日(火)放送分 日テレ『ザ!世界仰天ニュース』は配信を停止しました」と閲覧できない状態になったのだ。この即座の配信停止にネットではその理由について様々な声が上がっているのだ。

「安倍元総理銃撃事件では、現行犯逮捕された山上徹也被告の母親が旧統一教会の信者であり、過剰な献金によって家庭が崩壊していたという背景があります。犠牲となった安倍元総理は教会側と繋がりがあったとされ、事件を機に、彼以外にも自民党議員ら総勢180人が教会と接点を持っていたことが発覚。番組ではそうした事実も深掘りして放送していましたが、山上被告や旧統一教会、そして、銃撃された安倍元総理らの立場や境遇を描く上で、偏りがあったと感じた視聴者も多く、番組公式Xには『テロリスト称賛番組ですか?』『テロリストの言い分だらけの犯罪者番組だったようで』『番組に出演してるタレントのイメージダウンですね』『まだ裁判も始まっていないのにテロリストを称賛する番組はやめてください』などの批判が寄せられたんです」(テレビ誌ライター)

 出演者にも非難が飛び火してしまっているのは、スタジオトークでのやり取りにも原因があるようだ。

 途中、番組MCの中居正広が「宗教によって本当に助かっている団体もあって、人たちもいるんですよね?」と共演者に問いかけると、タレント・ヒロミは「それは間違いなくいると思うし、今でも統一教会でも、別にそう思っている人がたくさんいるんだろうし」と語り、テロップが「教団に救われている人もいる」と入った。

 この2人のコメントに、「統一教会に人生と財産を奪われて苦しんでる人達が沢山いるのに、こんな発言をテレビで平気でしてるタレントありえないでしょ この発言放送していいの?」「中居さんが言った時に身も蓋もないなとは思いました。それに乗っかるのもどうなの」などの反応が出ている。

 ちなみに、中居とヒロミのこうしたやりとりについては、再開された配信でもそのまま流されているが、一方で、前述の黒塗りの映像以外にも、16日現在、SNSでは特に表示もなくカットされた部分があるとの指摘が飛び交い、ザワつきは収まっていない。“即座の一時配信停止”には様々な要因が考えられてしまったようだ。

(木村慎吾)

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