かえっておなかに脂肪をためてしまう行為は?
Q.よかれと思って行ったものの、かえっておなかに脂肪がたまってしまう行為について、教えてください。
鈴木さん「過度な糖質制限ダイエットや過度なカロリー制限など、何でも過剰に行うのは禁物です。その理由は次の通りです」
(1)過度な糖質制限ダイエット
過度な糖質制限ダイエットをすると、糖質が極端に少なくなり、エネルギー源が不足するため、筋肉が分解されてエネルギーとして使われます。筋肉量が減ると基礎代謝が低下し、脂肪が燃焼されにくくなります。
また、極端な糖質制限ダイエットはストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量を増加させ、脂肪の蓄積を促進します。糖質制限を長期間続けるのは難しく、一度制限をやめると食欲が増進し、過食によって体重が急増するリスクがあります。
(2)極端なカロリー制限
カロリーの摂取量を極端に制限すると、体が「飢餓状態」に入り、エネルギーを節約しようとします。この結果、代謝が低下し、脂肪が燃焼されにくくなります。また、カロリー制限で必要な栄養素が不足すると、体の機能が低下し、脂肪の代謝がうまくいかなくなるほか、空腹が強くなり過ぎると、一度に多量の食べ物を摂取しがちで、結果的に脂肪の蓄積が進みます。
(3)過剰な有酸素運動
意外に思うかもしれませんが、有酸素運動のみを過剰に行うと筋肉量が減少し、基礎代謝が低下します。長時間の有酸素運動はコルチゾールの分泌量を増加させ、脂肪の蓄積を促進します。
(4)不規則な食事
食事を抜いたり、不規則な時間に食事をしたりすると、血糖値が急上昇し、脂肪を蓄積するインスリンの分泌量が増えます。
ダイエットを行う際は、極端な食事制限や不規則な食事などをしないようにしましょう。
配信: オトナンサー
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