一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。ついにやって来た、外科医と義母の直腸脱(肛門から直腸が飛び出す病気)の手術について相談する日。まる子さんにとっては、決戦の日です! 循環器内科の先生からは手術が可能だと言われたこともあって、期待を胸に病院へ向かったのですが……。外科医の口からは「現状のまま過ごしたほうがいいんじゃない?」という予想外の言葉が……。それを聞いた義母はすっかりご機嫌。饒舌(じょうぜつ)になって先生といろいろと話している横で、まる子さんは絶望していたのでした。
病院から帰ったまる子さんは、部屋にこもってしばらくぼう然としていました。何も考えられなくなり、泣き疲れていつの間にか寝てしまったようです。目が覚めてから、誰かに話を聞いてもらいたいと思い、ケアマネジャーさんに電話をかけたまる子さん。ケアマネさんは親身になって話を聞いてくれて、やさしい言葉もかけてくれましたが、この生活がまだまだ続くのかと思うと、我慢していた涙もあふれてきてしまいます。
義姉へのお願い
朝から薬が効かないほどの下痢……。体が悲鳴を上げているのかもしれません。
なんとか仕事を終えて帰ると、義姉が顔を出してくれていました。
※やろっこ…腸
そこで、義姉から言われたのは……。
義母が、事実とはまったく異なる話を伝えていたようです……。
私は病院で言われたことを淡々と説明しました。
事実とはかけ離れている義母の話に、義姉は少し困惑している様子。
私は、外科医から言われたことをそのまま義姉に伝えました。
私の話を聞き終えた義姉は、納得してくれたようで、ひと安心。
そして、悪いと思いつつ、義姉が家に来ているときは、私は自分の時間を過ごしたいとお願いしたところ……快くOKしてくれました!
仕事から帰ると、義母から手術ができないと聞かされた義姉が、状況を確認しに顔を出してくれていました。義姉に話を聞いたところ、事実とはまったく異なる話を伝えていたようで、私は訂正しながら病院で言われたことを伝えました。
私からの話をひと通り聞いた義姉は、あまりにも違う内容に少し困惑していたようですが、「そうだったんだね」と最後には納得してくれました。
そして、自分の体が限界に近づいていることを感じている私は、義姉にとあるお願いをしてみることに。それは、義姉がわが家に来ている時間は義母のお世話をすべてお任せしたいということ。義姉自身、仕事も介護もあると聞いていて、大変だとわかってはいたのですが、私も限界です……。すると、思いのほかあっさり「もちろん、いいよ」と言ってもらえて、ホッとひと安心です。
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先日、病院でゆっくり話す時間が取れたことによって、まる子さんと義姉との距離がグっと近くなった気がしますね。毎日ではなくても、義姉が来てくれている間はゆっくり自分の時間を過ごせるのは、まる子さんにとってかなり大きな変化になりそうですね。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修者:医師 医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長 菊池大和先生
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
著者:マンガ家・イラストレーター まる子
配信: ベビーカレンダー(パパママ)