さまざまな知識や情報を知ることは、キレイになる近道の一つとして大切です。
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あなたの香りの由来を知って「キレイ」をアップデートしてみては?
自分のイメージに合ったステキな香りを纏っている人は、老若男女問わず素敵ですよね。香水やフレグランスの原料となる香料は、さまざまなものからつくられています。
例えば、バラの香りは主にバラの花びらから、ラベンダーの香りは主に全草から、サンダルウッド(白檀)の香りは木の芯材から・・・と、それぞれ植物を水蒸気を使って蒸留するなどして香りを得ます。
植物性香料は、植物の花、葉、つぼみ、果実、種子、枝、樹皮、樹脂、根茎などから採取されます。原料は、その名前からもイメージしやすいですよね。何十キロの原料から採れる精油がわずか数グラム・・・なんてこともあり、その希少性が伺えます。
ここで、女性用フレグランスによく用いられる香調の代表的な物をご紹介いたします。
あなたの好きな香りはありますか?
問題
ここで問題です!
数多の香調の中で、官能的かつエレガントな香りで多くの人気フレグランスを生み出しているのが、オリエンタル調やフロリエンタル調の香りです。
これらの香りをつくられるときに使用されることの多い、甘く蠱惑的香りとして人気の香料なのが「ムスク」ですが、「ムスク」の原料はなんでしょう?
答えは・・
答え:ジャコウジカの分泌物
ムスクは動物性香料のひとつで、ヒマラヤやシベリアに生息するジャコウジカ(麝香鹿)の、オスの生殖器の近くにある香嚢に溜まる分泌物が原料となります。
ムスクは、ジャコウジカのオスが繁殖期にメスを引き寄せるために発散させる匂いなのです。
以前はジャコウジカを狩り、切り取った香嚢を乾燥させて使用していました。
しかし、ジャコウジカは絶滅危惧種と指定されたため、ワシントン条約でジャコウジカの捕獲は1979年には禁止されることとなりました。
そのため、現在では合成によってつくられるムスクがメインで利用されています。
「ホワイトムスク」は、ムスクに近い香りを持つ合成香料として人気があります。
実際にホワイトムスクを使ったフレグランスを使用したことや嗅いだことがあるという方も多いのではないでしょうか。
ムスク以外にも、いくつか動物性香料はありますのでご紹介します。
・シベット:ジャコウネコの分泌物。霊猫香とも呼ばれる。
・カストリウム:ビーバーの肛門近くからとれる分泌物。海狸香とも呼ばれる。
・アンバーグリース:マッコウクジラの腸内に発生する結石。龍涎香や竜涎香とも呼ばれる。
※マッコウクジラは漢字で書くと抹香鯨となるが、龍涎香が抹香に似た香りだったことが由来
これら3種とムスクを合わせた4種が、代表的な動物性香料といわれています。
これらは香料として使われる以外に、鎮痛効果や秘薬効果、強心作用などを持ち合わせているものも多く、漢方など薬として利用されているものも多いです。
しかし、動物虐待などの考えから、近年は近い香りを持った合成香料や調合香料が主流となっています。
実は、アンバーグリースに関しては、自然死したマッコウクジラの体内で作られた龍涎香が、まれに海岸に流れ着き発見されることがあります。
貴重な龍涎香は、大きさやグレードにもよりますが、数百万円で取引されることも・・・!
アンバーグリースの名のとおり、琥珀に似た色をしているそうですので、海辺を歩く際は、探してみてはいかがでしょうか?ビーチで遊んでいたら一攫千金・・・なんてこともあるかも?!
[執筆者]
船木 彩夏
化粧品メーカー研究員
[出演情報]
2023.12.2 TBSラジオ:井上貴博 土曜日の「あ」
<資格>
・サプリメントアドバイザー
・健康管理士一般指導員
・健康管理能力検定1級
[監修]キレイ研究室編集部
配信: キレイ研究室
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