夫の死後、年金「30万円」の振り込みがありましたが、妻の私が受け取って大丈夫ですか? 返す必要はあるのでしょうか…?

年金を受給している夫が亡くなった後に夫の年金が振り込まれたら、どうしたら良いかをご存じですか? 夫が死亡した後の年金として遺族年金を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、未支給年金という年金もあります。
 
本記事では夫の死後に30万円の老齢年金が振り込まれた妻はその年金を全額受け取れるのか? 配偶者が死亡した際に受け取れるお金についても解説します。

夫死亡後に振り込まれた年金は未支給年金?

未支給年金とは、年金を受けている人が亡くなったときにまだ受け取っていない年金や、亡くなった日より後に振込みされた年金のうち、亡くなった月分までの年金のことです。年金は偶数月の15日に前月と前々月分が振り込まれるので、年金を受けている人が亡くなった場合は未支給年金が発生します。

 

未支給年金は亡くなった月にもよりますが、図表1のように1~2ヶ月程度分の年金を請求することができます。

 

図表1

厚生労働省 未支給年金お手続きガイド

 

未支給年金を受け取れる遺族は、亡くなった人と生計を同じくしていた配偶者、子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹、その他の3親等以内の親族で、優先順位も同じ順番です。生計を同じにしていたら妻が受け取って問題ありません。

 

未支給年金を受け取るためには請求が必要

未支給年金を受け取るためには、年金事務所や街角の年金相談センターに未支給年金請求の届出が必要です。未支給年金は夫の死亡月までの年金が対象です。死亡届や未支給年金の請求が遅れて、死亡月後の年金も受け取ったら、後で返還義務が生じますので、年金を受けている人が亡くなったときは、すみやかに提出しましょう。

 

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