あやまん監督「全盛期は泣いてばかりいた」大人の事情で10kg減…それでも“燃え尽き”から復活できたワケ

あやまん監督「全盛期は泣いてばかりいた」大人の事情で10kg減…それでも“燃え尽き”から復活できたワケ

燃え尽きていた時代。『有吉反省会』が転機に

――そのような大変な日々はどのくらい続いたのですか?

監督:2年くらいかな? ブームは長続きしないだろうと見込んでたので、2012年頃に六本木にバーを開いたんです。店の売上は黒字でしたが、気ままに対戦相手と好き勝手に試合するのとお客様をもてなすのとは違い、とにかく大変でした。なんとか1年半は頑張りましたが、その後は別の方に引き継ぎ私は退いて廃人と化しました(笑)。

――退いた後はどうされていたんですか?

監督:燃え尽きて誰とも会いたくないし、喋りたくなくて家でじっとしてました。少し外に出られるようになってからは、ヨガしたりスムージーを飲んだり、マクロビランチしたりと、とにかく体に良いことだけをしていました。気分は人生史上最高に暗くて、髪も黒く染めて服も黒いものばかり着てましたね。そんな中で2014年に『有吉反省会』(日本テレビ系)に出たんです。


――久々のテレビ出演だったんですよね。どうでしたか?

監督:実はその時、迷走してたのか舞台に出たり女優業に転身しようとしていたんです。番組出演後にブログのコメント欄には「監督は元気な方がいい」「あやまんJAPAN復活してほしい」ってコメントをたくさんいただいて。まだ需要があるんだ…と目覚めて、番組出演翌日に「あやまんJAPAN株式会社」設立の準備をしました。

――翌日に! どんな思いだったのでしょうか。

監督:一度は全国の皆さんに笑っていただいた「あやまんJAPAN」でもう一度花咲かせたいと思って。今度はテレビではなく全国の企業や学園祭や宴会など、あやまんを呼びたいって望んでいる方の元にいくイベント事業として再スタートを切ったんです。

セクハラで人を傷つけたくない

――現在はコンプラの厳しい時代となり、あやまんJAPANの芸風とはマッチしない点も多々あるかと思いますが、気をつけていることなどありますか?

監督:信じられないかもしれないですが、私は小学校の6年間は学級委員を6年間任されるほどの優等生でした。高校で“群馬イチ黒い”黒ギャル化してからは親や学校には迷惑かけましたが、売春や薬物、窃盗など超えちゃいけないラインは超えない優等生気質が根底にあったんです。だからこそ、セクハラで人を傷つけたくなくて。それには細心の注意を払ってきました。


――芸を披露する際に気を付けていることはありますか?

監督:今現在、イベントなどで呼ばれた時は「みなさんハラスメント疲れしていませんかー? この場だけはハッちゃけて良いんですよ」と下ネタで笑ってもいい雰囲気作り、一方で「SNSにはあげちゃダメですよ」と炎上を予防しています。私達の宴会芸は、クローズドな世界でお楽しみ下さるものとして意識しています。

――ゾーニングを心がけていると。年間を通してどの時期が忙しいのでしょうか?

監督:やはり盆暮ですね! お呼ばれしたらレギュラーメンバーの私、たまたまこ、サムギョプサル和田も基本は出張しますが、あやまんJAPANのメンバーは全国各地に30名ほどいますので、複数メンバーで場を盛り上げにお伺いしています。


――今後、新たな活動のご予定などあるのでしょうか。

監督:基本的には、どこでも誰でも大丈夫(DDD)の精神でみなさんの応募をお待ちしておりますし、今後は幼稚園や保育園のお遊戯や老人ホームのレクなどでもお呼ばれされるような全年齢対応型「ぽいぽいぴー」を作り出して普及できたらと思っています。

 平成を駆け抜け令和の時代に則しながら進化するあやまんJAPAN。後編ではあやまん監督の妊娠から出産、現在の心境について迫ります。

<文/河合桃子、写真提供/あやまん監督>

【河合桃子】
1977年、東京都生まれ。男性週刊誌の記者をしながら、気になった女性ネタを拾って書いたりしてます。2児を育てるシングルマザーでもあります。

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