アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
朝早く、ワフウフさんに電話をかけてきた母・あーちゃん。「保険証の手続きで実印が必要だから、持ってきてほしい」と言われますが、さすがに実印をそんなに簡単に渡すわけにはいきません。そこでワフウフさんが話をよく聞こうとしますが、手続きの内容も期限もわからない様子。目的がわからない以上渡すわけにはいかないとワフウフさんが言うと、あーちゃんは突然の逆ギレ。しかし、そのまま話を続けるうちに、なぜかバーベキューの話になり、最終的に「バーベキューセットを区役所に持って行かないと」とあーちゃんが言いだし、まったく理解できない内容に……。
わからないことだらけ…
訳のわからないことを言うあーちゃんですが、ワフウフさんが根気強く質問を続けると、話の内容が見えてきました。どうやら粗大ゴミの出し方がわからないようです。そこで、粗大ゴミの出し方を教えて、ゴミを出すだけでは実印は必要ないと念を押して話は終了……したはずが、数日がたち、今度は「国民年金の手続きで実印が必要」と言いだしたあーちゃん。もう電話でのフォローは無理だと諦め、翌日通院の付き添いをする予定の姉・なーにゃんにすべてを託すことに。
実印が必要な理由を、姉が直接あーちゃんに聞いてみると……。
えっ……!?
この発言に、さすがの姉もビックリです。
私に電話をしたことも覚えていないようです……。
しかし、あーちゃんのバッグから何やらいろいろと書かれた紙を発見。
そこには、「再発行」やら「保険証」やら、重要そうな単語が書かれています。
メモの内容について姉が確認したところ……。
こちらも記憶にないようでした……。結局、実印が必要な理由はわからぬままです。
バーベキューセットと聞いたとき、実家でバーベキューをした記憶などない私は困惑しました。
しかし、どうやらホットプレートと勘違いしていたようで、納得。
今回のように、話がすり替わっていくのは、もはやあるある……。でも、実印が絡むような話ではやめてほしいのが本音です……。
あーちゃんの実印騒ぎが解決しないまま迎えた通院日。付き添いの姉に、話の内容を直接確認してもらうようお願いしたところ、あーちゃんから返ってきた答えは「何もないわよ」とのこと……。私に何度も電話をかけてきたことも、自分が実印を必要だと言ったことも思い出せなかったようです。
しかし、姉はあーちゃんのバッグからとある紙を見つけました。それは、おそらく店員さんが書いてくれたであろう、電子マネーがチャージされたカードを再発行するのに必要な手続きを説明してくれているメモでした。「再発行」や「保険証」という文字もあり、おそらく話の発端はこれだったのではないかと思います。ただ、ところどころ辻褄が合わない部分もあり、スッキリしません。実印が必要だという記載も見つからず……。
そうなると、あのバーベキューセット発言はどこから……? となりますが、姉いわく卓上のホットプレートを粗大ゴミとして出したようで、ホットプレートという言葉が出てこなくてバーベキューセットとなってしまったのだろうという話でした。話している途中にどんどん話がすり替わっていくことは珍しくありませんが、今回のように実印が絡むような大事な話のときは、勘弁してほしいと思ってしまいます。
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数日振り回された実印騒ぎでしたが、結局あーちゃん本人が何も覚えておらず、真相はわかりませんでした。しかし、実印が悪用されることはなかったので、そこはよかったです。あーちゃん本人に悪気がないとはいえ、どんどんすり替わっていく話に付き合うのはラクではありませんね。また同じような騒動が起きないことを願いたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。
配信: 介護カレンダー
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