「あなたのためを思って」お節介や無視、職場の人間関係の悩みから心を守る“防災方法”

「あなたのためを思って」お節介や無視、職場の人間関係の悩みから心を守る“防災方法”

ムカムカ災害=余計なお節介


「あなたのためを思って言っているの」。目上の方や先輩の決まり文句。私のためというより、単なるお節介にしか思えませんよね。笑顔でかわしつつも、心の中はムカムカ。

そんなお節介な方は深層心理で、「自分には価値がない」と信じているそうです。だから「無意識にアドバイスをすることで、誰かの役に立ち、自分の価値を証明したい」という結論に達します。

一見、優位に立っているようで、実際にはあなたに対して遜(へりくだ)っているのです。誰かの役に立てば自分の価値を証明できるという、怯(おび)えた心や自信のなさが反転して、「あなたのため」という上から目線になってしまうのでしょう。

しかも、相手はアドバイスしやすい相手を選んでいます。標的にならないためには、「困ったり、弱ってるそぶりは見せないこと」。

それでも詮索されたら、「どうでもいい情報を話す」。あたりさわりのない明るい話をふるか、相手の興味をそそる話に切り替えるのが得策です。

アドバイスする隙をつくらないことと、相手の承認欲求を満たすこと。即座に対処して、ムカムカを発生させないようにしましょう。

イライラ災害=ノーと言えない人たち

お願いされると断れない、仕事を抱え込んでパンク寸前。いわゆる「ノーと言えない人」は、本人が気づかないうちにストレスを溜め込んでいます。

はたから見ても気の毒になってしまうのに、本人はSOSが出せません。

このタイプは「子どもらしく人に甘えることが許されなかった人」と本書。子どもの頃から親の介護や家事をするなど、親子逆転が起きていたのがおもな原因だと本書は説いています。

つまり「助けを求める=甘えと思ってSOSが出すことができない」のです。なんとももどかしい胸の内ではありませんか。

さらに「人の役に立たなきゃ、生きていてはいけない」という無意識の感覚があると本書は伝えています。こういった繊細な心の持ち主は増えていますが、本人は限界すれすれな状況に気づいていないのです。

大切なのは、周囲が体制を整えてあげること。「あちらからも、こちらからも仕事が頻発しないように、指示系統をひとつにすると無理な仕事量にならないはず」。

なぜ「ノーと言えない人」なのか、イライラする前に、その人の事情やつらさに目を向けてあげたいですね。

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