劇団ひとり 「妻が『急に』きれいになった」を否定も肯定もせず「俺だけにしとけ!」苦笑と一喝で守った「夫の顔、芸人の顔」

 芸人の妻はやたらとイジられネタにされやすいことは周知のとおり。しかし、なんとなく「イジってはいけないタブー」が存在することも、一般市民だってわかっている。そんな「これはタブーなんだろうな」と思われることをネタにしたのが、さる8月10日深夜放送の「ゴッドタン」(テレビ東京系)でのケンドーコバヤシだ。

 この日の放送では、スタジオメンバーが大喜利のお題を考えて競うことに。その中で、お笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明が考案した「悪口前口上大喜利」でケンコバの芸人魂がスパークしたのだ。この大喜利は、昭和歌謡にありそうなイントロが流れる中、指名されたスタジオメンバーはあたかもこれから歌唱するかのようにスタジオセンターへ移動。回答者は松丸由紀アナにセンターへ移動したメンバーの悪口前口上を読みあげてもらうというもの。

 回答者のケンコバは劇団ひとりを指名。松丸アナが読み上げた悪口前口上は「最近いろんな人に『奥さん急にキレイになったね』と言われるそうです。『急に』が気になるひとりさん。歌ってもらいましょう。『君の顔が好きだ』」という、なんとも切り込んだ内容だったため、ひとりはケンコバにつかみかかるふりをしながら「俺だけにしとけ!」「俺で止めとけ!」と苦笑しつつも一喝。スタジオは笑い声に包まれた。

 ひとりの妻である大沢あかねは、ケンコバの言葉通り「急にキレイになった」と世間をざわつかせていることは言うまでもない。勇気あるケンコバと、「俺だけにしとけ!」「俺で止めとけ!」と言葉では妻を守り、苦笑という態度では芸人としての意地を見せたひとりに“正しい芸人の姿”を見た気がした。気になることを明らかにしてくれたケンコバ、さりげなく妻が「急に」きれいになったことを認めてくれたひとりに「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたい。

(森山いま)

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