病院での手続きの際に提示したり、身分証明書としても使用したりする機会も多い「健康保険証」。何気なく使っているかもしれませんが、実は複数の種類があるって知っていますか?実は「健康保険証の番号で、収入がわかってしまう!」なんて噂も……?
本記事では、そんな疑問を解明すべく、健康保険証の数字のナゾを解説していきます。
健康保険証に書かれている数字って?
保険証の表面をみると、名前や数字、住所などが書かれているのですが、今回注目するのは「保険者番号」です(図表1)。
図表1
全国健康保険協会「協会けんぽの健康保険証(被保険者証)のイメージ)」より筆者が作成
社会保険(主に会社員や公務員、教職員とその家族)に加入している場合は8桁、国民健康保険(自営業などの個人事業主や年金生活者、非正規雇用者やその家族ら)に加入している場合は6桁の数字で構成されています。
重要なのはこの数字の中でも最初の2桁で「法別番号」と言い、タイトルにある「健康保険証の番号が06」というのは、この番号のことを指しています。この数字が何番かで、どんなところに勤めているのかが推測できてしまうんです。
それぞれの意味は?
法別番号の主なルールは図表2の通りです。なお、6桁の数字で構成される国民健康保険の場合は法別番号がありません。
図表2
法別番号 | 区分 | 推測できる勤務先 |
---|---|---|
01 | 全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ) | 中小企業の従業員 |
02 | 船員保険 | 船員 |
06 | 組合管掌健康保険 | 大企業の従業員 |
31 | 国家公務員共済組合 | 国家公務員 |
32 | 地方公務員等共済組合 | 地方公務員 |
33 | 警察共済組合 | 警察職員 |
34 | 公立学校共済組合/日本私立学校振興・共済事業団 | 教職員 |
39 | 高齢者の医療の確保に関する法律による療養の給付 | 後期高齢者 |
医療費の基礎知識「保険証、医療症 法別番号」より筆者が作成
法別番号「06」は大企業の従業員であることが推測できますが、それだけで「高収入だ」と言い切れるのでしょうか?大企業と中小企業の平均年収の違いを見ていきましょう。
配信: ファイナンシャルフィールド