5、ギャンブル依存症の治療方法とその効果
ギャンブル依存症は、アルコール依存症や薬物依存症のように病院へ入院して治療することがあります。ただギャンブル依存症は心の病気なので、退院してからの治療が大切です。
ギャンブル依存症の治療は、薬物治療・カウンセリング・自助グループへの定期参加の3つが中心になります。
(1)投薬治療
薬による治療を行ないますが、ギャンブル依存症は薬で治るわけではありません。患者の状態を見ながら、症状を緩和させるため適切な薬が投与されるだけです。
例えば、ギャンブルのことを考えて眠れなくなる場合には睡眠薬が投与され、うつ状態であれば安定剤や抗不安剤などが投与されるのです。
(2)カウンセリング
ギャンブル依存症の治療にはカウンセリングは必要ですが、根本的な治療をするためにはギャンブルの習慣を改善する以外にありません。カウンセリングは継続することで効果が出るのですが、すぐにやめてしまうとギャンブル依存症を治療・改善することはできないのです。
カウンセリングを受ける場合は継続するようにしましょう。
(3)自助グループへの定期参加
ギャンブル依存症を治療するための自助グループへ定期的な参加は、薬物治療やカウンセリングと同時に行なう必要があります。
このグループは、ギャンブル依存症を単独で改善するのは困難なため、治療を目的に同じ症状の人たちが結成した全国的な組織です。同じ目的を持つ人のグループへ参加することで、症状改善に向けた意識を高めることができます。
6、ギャンブル依存症は病院にかかるべきなのか?
自分がギャンブル依存症であるとわかったら、病院にかかることをおすすめします。
ギャンブル依存症は自分の力だけで治療・克服するのは、とても難しい症状です。医師の力を借りて、改善していくのがベストの選択でしょう。
まずは相談することからスタートですが、ギャンブル依存症は心療内科に相談するのが適切です。大きな病院では、依存症専門の科を設置しているところもあります。
配信: LEGAL MALL