商品数が少なく、ひとマスが大きいチラシ
――ほかにも、ベイシアが他のスーパーと異なる部分はチラシです。一般的に折込チラシには可能な限り商品の情報を詰め込み、「こんなにいろいろ売っていますよ」と訴求するもの。しかしベイシアのチラシはひとマスが大きく、その分商品数も少ないですよね。
松田さん:ベイシアではチラシを重要なツールと位置づけ、2023年に改革をしました。他社のチラシと比較をしながらお買い物をされるお客様が多くいらっしゃるため、目立つことを意識しています。
インパクトのあるキャッチフレーズや親しみやすいイラストなどを加え、よりお客様の印象に残る工夫をしています。さらに『わかりやすさ』も重視し、掲載する商品は安さを十分に訴求できる商品のみに絞り込みました。
――ちなみにイラストで描かれている人はベイシアの店長・副店長たちとのこと。どこかの店舗でこの顔の方を見つけることができたら親近感がわくかもしれませんね。
食のテーマパーク「Foods Park」
――ベイシアは北関東を中心に展開する大型スーパーですが、2022年からは「Foods Park」というフォーマットも展開しています。
「Foods Park」は“食のテーマパーク”として、食を通して得られる体験をお客様に楽しんで欲しいという想いから生まれた店舗です。そのうちの1店舗「Foods Park津田沼ビート店」は初の都市型店舗の位置づけですよね。
松田さん:Foods Parkというスタイルの店舗は現在16店舗まで拡大しています。特に津田沼ビート店の鮮魚売り場は川水産さまにテナントで入って頂いているのでお魚やお寿司がとても新鮮で種類が豊富です。さらに精肉コーナーは弊社のオリジナルのブランド牛「とろ牛」が人気です。
肉質4等級以上の牛を1頭買いして仕入れているので色々な部位が揃います。店内加工のカットフルーツや季節のフルーツを使ったパフェ、クレープもお客様から大変人気が高いですね。今後も改装・新店などでFoods Parkを増やし進化を続けてまいります
――ベイシアは北関東を中心に展開しているスーパーということで、ほとんどの人が「うちの近くにはない」と思うはず。せっかく魅力をたくさん聞いたのだからうちの近くにもベイシアができないかな? と思ってしまったのですが……。
松田さん:今後も出店は継続していく予定です。現在、北は福島県から西は岐阜県まで北関東を中心に展開していますが、今後は東海地方や東京・神奈川にもさらに店舗を増やしていこうと検討しています。
――すぐに全国展開! というわけにはいきませんが、魅力的な品揃え&工夫と安さで消費者からの支持も熱いので、私たちの近くにもお店が出来る日は近いかもしれませんね。
<文/松本果歩>
【松本果歩】
インタビュー記事から食レポ記事までジャンル問わず執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。Twitter:@KA_HO_MA
配信: 女子SPA!
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