【食中毒対策】家庭ですぐに実践できる! お弁当作りで気をつけるべき3つのポイント

【増やさない】ポイントは?

3つの原則、2つ目は【増やさない】。ここでは菌を増やさないための工夫を紹介します。

水気、汁気を切る

食中毒菌は、水分のあるじめっとしたところが大好きなため、揚げたり焼いたりして食材の水分を飛ばすことが効果的です。

また、おかずの味を濃いめにして塩分や糖分を多くすると、食中毒菌が使える水が減るので菌が増殖しづらくなります。そのあとしっかりとキッチンペーパーで汁気を切ることで、よりお弁当が傷むのを防ぐことができますよ。

おかずが冷める前に詰めると、蒸気がこもってお弁当箱に水滴がつき、菌が増えやすい環境を作ってしまいます。

冷ます時間を考慮してお弁当を作り始めましょう。

作りたてがベスト

調理してからしばらく時間が経ったおかずは菌が増えている可能があるため、できるだけ避けましょう。

とはいえ、お弁当を毎朝作るのは本当に大変。

前日の夕食の残りやお弁当用に自炊して冷凍したおかずを使うときは、中までしっかりと加熱すると安心です。加熱後はよく冷ましてから詰めましょう。

保存の温度

食中毒菌は10℃〜65℃で増えやすいため、保冷剤を保冷バッグに入れて10℃以下で保存すると非常に効果的です。保冷剤はお弁当箱の上に乗せると冷気が行き渡るのでおすすめです。

保温性の高いお弁当箱を使うときは、なるべく熱々のうちに詰めて65度以上を保つようにすると、菌の増殖を防ぐことができますよ。

早めに食べる

食中毒菌は時間と共に増えていきます。また、お弁当は栄養・水分があり、温度も菌が好む環境が整っているため、なるべく早く食べるのが得策です。

万が一変なニオイや違和感があったら、食べずに破棄するようにしましょう。

グッズに頼るのもアリ!

最近では、お弁当箱に取り付けられるマジックテープ付きの保冷剤や、防腐効果のあるワサビの成分アリルイソチオシアネートが配合されたフィルムなどの便利なグッズが売られています。

市販の自然解凍OKの冷凍食品を使えば、保冷剤代わりにもなりますよ。

保冷剤はマジックテープで留めるだけ、フィルムはご飯やおかずの上にポンと乗せるだけ、冷凍食品は入れるだけなのでとても簡単ですね。

参考

お弁当をつくるときに、どのようなことに気を付ければよいですか?【食品安全FAQ】|東京都保健医療局

【やっつける】ポイントは?

3つの原則、最後は【やっつける】ことです。

中途半端に加熱すると、かえって菌の増殖を促してしまいます。菌をやっつけるためには、どれくらい加熱したらよいのでしょうか。

中心までしっかりと加熱する

食材を調理するときは、中心までしっかりと加熱することが食中毒菌を【やっつける】ポイントです。

食材の中心温度が75℃で1分間以上加熱する、というのが目安になります。(ノロウイルスを防ぐためには85℃以上で90秒以上加熱が目安です)

加熱が十分でない食材や生ものは菌が増えやすいため、たまご料理は半熟を避けて固ゆで卵や中まで火を通した卵焼きにしましょう。

火を通さずに食べられるハムやちくわ・かまぼこなどの加工品も、茹でたり焼いたりして加熱する方が安心です。

参考

食事の提供における食中毒予防のための衛生管理|厚生労働省

まとめ

・お弁当が傷むのは食中毒菌が原因!
・傷まないようにするには【つけない】【増やさない】【やっつける】が3原則!

お弁当は傷むのが何よりも心配ですよね。でも【つけない】【増やさない】【やっつける】を守れば必要以上に怖がることはありません。
この3原則を守りながら、安全で快適なお弁当ライフを楽しみましょう!

文/hal

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