なんと木桶職人は現在たったの1人
見学開始時刻に間に合うように集合場所に向かい、ガイドと合流します。外を歩くので暑い日や雨の日は少し大変かもしれませんが、距離や時間としてはそこまで長くはありませんでした。
最初に案内してもらったのは麴室です。大豆や小麦、こうじ菌を混ぜたものをいれ、温度30℃、湿度100%の環境に3日間入れておくそうです。
昔から使用している大豆蒸煮缶など、歴史ある機械がたくさんありました。
映像や実際の原料を使った説明でわかりやすいように工夫してくれていました。
こちらは水槽(みずふね)と呼ばれる圧搾機です。醤油の圧搾にはいくつか種類があるのですが、そのうちの一つです。
つづいて、きれいな湧き水を見ながら百年蔵へと案内してもらいます。
入った瞬間、醤油蔵独特の香りが広がります。弓削多醤油では空調管理などはせず、自然の環境を利用して発酵を行っています。
桶やタイミングによっては、ポコポコと発酵している様子を見ることもできます。
また2024年8月現在、木桶職人は小豆島に1人しか残っていないそうで、「木桶職人復活プログラム」などの取り組みについても教えてもらったり、実際に木桶を触ることもできました。
なんだこの光景は…
そして見学の中で一番おもしろかったのが、こちらの圧搾工程。
熟したもろみが、三角形のノズルからドボドボと出てきては、職人さんが布を折りたたんで…の繰り返しで、ここからしぼり出されたものが醤油となります。
興味がある人は、圧搾を終えた絞りカスを味見してみることも可能です。「しょっぱいけどおいしい!」「これが醤油のしぼりカスなのか!」と子どもたちにとっても印象的だったようです。
最後に自分たちで絞ったしぼりたての醤油の試食をして、工場見学は完了。
配信: ぎゅってWeb