●夫婦時間が少なくても改善は「必要性ナシ」!?
そこで今回は「夫婦だけで過ごす時間」についてママテナ独自調査を実施。まずは「夫婦だけの時間の現状についてどう感じますか?」と質問したところ、以下のような結果となった(有効回答数341)。
1位 夫婦だけの時間は少ないが(またはない)が、改善する必要性は感じない……48.4%
2位 夫婦だけの時間が少ない(またはない)ので、もう少し確保したい……32.0%
3位 十分夫婦だけの時間が確保できている……9.7%
4位 夫婦だけの時間が長すぎるので減らしたい……2.9%
やはり圧倒的に「夫婦だけの時間は少ない」と感じている人が多いようだが、驚くのは「もう少し改善したい」(32.0%)より「改善する必要性は感じない」(48.4%)がかなり上回っていることだ。
●夫婦円満に自信があるからこそ、改善の必要はない?
なぜ夫婦だけの時間が少なくても改善しなくていいと考える妻が多いのか。その理由としてこんな意見が寄せられている。
「8カ月の子どもがいるため、夫婦のみの時間は取れない。夫婦だけの時間がなくても話はするし、仲が悪くなるわけでもなく、うちは特に問題ない」(30代前半)
「きちんと会話していれば、2人だけの時間はなくても大丈夫」(30代後半)
「夫婦で話をするのは子どもがいてもできる。二人だけの時間がどうしても必要な時には時間をつくればいいだけ」(30代前半)
これらの意見に共通しているのは「夫婦だけの時間がなくてもコミュニケーションとれていから問題ない」というポジティブな捉え方。決して夫婦が不仲ではなく、むしろ夫婦仲に自信があるからこそ「改善の必要ナシ」と思えるのだろう。しかし本当に夫婦だけの時間をつくらずに過ごしても問題ないのだろうか?
●男性が何も言わないのは「満足しているから」ではない!
「このケースは正直、妻側は問題ないと思っていても、夫は違う可能性が高いと思います」
こう語るのは夫婦修復カウンセラーとして年間1500件以上の夫婦問題を解決する鈴木あけみさんだ。なぜ夫婦で認識が違ってしまうのか?
「男性は不満をため込むタイプが多いんです。何も言わないから満足しているわけではなく、我慢してしまう。きちんと会話をしていたとしても、しっかり夫婦としての時間をつくり、仕事で疲れた夫を労わってあげるのは必要だと思います。夫は家族のために働いているのですから」(鈴木さん 以下同)
女性にとっては耳が痛い話だが、言い分もあるだろう。育児だけでも負担が大きいのに、さらに夫のこともねぎらってあげなくてはいけない。それって負担が大きすぎではないだろうか?
「最近は育児の大変さばかり注目されているので忘れられがちですが、家族のために外で働くのもとても大変なこと。共働き家庭なら、なおさらその大変さがわかるはず。相手の苦労をきちんとねぎらってあげれば、夫も『こちらこそ、いつもお疲れさま』と応えてくれるはずです」
子どもがいても確かにコミュニケーションはとれる。でも1日のうちに少しの時間でも子ども優先ではなく、夫だけをいたわる時間は、やはりあったほうがいいようだ。
(高山惠+ノオト)