「そんな正論、聞きたくない!」娘が40℃発熱でも病院に連れて行かずキレる“自然派”妻。極端なオーガニックにハマった末路とは

「そんな正論、聞きたくない!」娘が40℃発熱でも病院に連れて行かずキレる“自然派”妻。極端なオーガニックにハマった末路とは

より深い沼に移る人も

その後ママ友Aさんは仕事を辞め、スピリチュアルビジネスをはじめて、離婚。実家が裕福なので生活に困ることはないが、振り回される子どもが不憫だと、ダイスケさんは話す。


「妻やママ友たちを含めた世の母親が、人生を模索しながら育児をし、居場所を求めていることはすごくよくわかります。自然派育児やオーガニック、スピリチュアルそのものが悪いものとも思っていません。ただ、世間一般とのあいだに溝ができやすくはありますよね。こじらせ方が極端に見えます」

第三子誕生で生活が一変

ダイスケさん家はその後、第三子が生まれたことで「昔ながらの育児」やオーガニックママたちとの付き合いが減っていった。

単純に、ていねいな育児をしている余裕がなくなったのだ。


さらに、過剰な発信が周囲でウワサになり、仕事関係者や昔からの知人に距離を置かれるようになっていたことも大きい。

しかし平穏に軌道修正……とはならなかった。ダイスケさん妻は、いままで大切にしていたものを、極端に憎むようになってしまったのだ。

沼が転じてアンチになるのも、よく見る現象ではある。

昔ながらの育児。環境に配慮したオーガニック生活。自然を通じて内面と向き合う取り組み。悩みを共有し、寄り添い合うコミュニティ。そうしたものを罵倒し、家事育児の一切も放棄し、自暴自棄な生活を送るようになった。


「あれだけ手をかけたのに、思ったような成果が得られなかった失意が大きいようです。いまはもう人生に何も期待しない、早く死にたいと頻繁に大暴れし、子どもも巻き込んでいます。子どもはもう小学生なので、周囲に暴力被害を訴え、各所からたびたび問い合わせが来ています。

育児のストレスと人間関係のこじれ、そして精神的な病が原因であり、オーガニックなどが直接関係しているわけではありませんが、状況を悪化させる一因ではあったのではないでしょうか」

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