3、不倫の4つのリスク
確かに、不倫相手の彼女にはいろいろな魅力がありますから、はまり込んでしまうのも仕方がない面はあります。しかし、不倫には大変なリスクがあることも、知っておく必要がります。軽く考えていると、思ってもみなかったような大きな不利益を受けることになります。
(1)離婚の原因となり、さらに妻から慰謝料請求される
不倫しているときには、妻にバレないように、いろいろと注意することでしょう。しかし、隠し通すことは難しいです。携帯やクレジットカードの明細書、普段の言動や態度、言葉の端々などから、女性は夫の不倫に感づいてしまうものです。
妻に不倫がバレると、離婚されるリスクがあります。法律上、不貞(不倫)は離婚原因としてはっきり認められているからです。自分では軽く考えていても、妻からしてみると重大な事件で受け入れがたいということがあるのです。
また、不倫を原因とした慰謝料請求をされる可能性もあります。慰謝料の相場としては約200万円で、幅としては数十万円〜300万円もの大金を支払わなければならない可能性があります。
(2)子どもと会えなくなる
不倫が原因で妻と離婚すると、妻は子どもと会わせないということが非常に多いです。
そして、男性側も、不倫をして家庭を壊したという自責の念があるため、「子どもと会いたい」と積極的に主張しにくくなります。
結果として、不倫が原因で別れると、その後子どもと一切会えなくなるおそれが高まります。子どもの方も「お父さんから捨てられた」と感じて傷つき、家族全員が大きなダメージを受けることになります。
(3)社会的信用を失う
不倫をすると、社会内での信用も失います。会社でそれなりの地位を築いていても「不倫しているらしい」とわかると、周囲の見る目が変わることもあります。社会的地位の高い人や公益性の高い事業を行っている人などの場合には、なおさらでしょう。
直接減給や降格などの懲戒処分は受けなくても、将来の昇進には影響が及ぶことが十分に考えられます。
(4)不倫相手から慰謝料請求されることもある
不倫をすると、妻から離婚や慰謝料請求されるだけではなく、不倫相手からも慰謝料請求されることがあります。たとえば、「独身者です」などと言って女性を騙し、具体的に結婚話などを進めていた場合などには、「結婚詐欺」と言われてしまう可能性があります。
また、不倫相手の女性が妊娠したときに「中絶費用と慰謝料を払ってほしい」などと言われることも多いです。このようなとき、適切な対応をしないと、本当に慰謝料を支払わないといけなくなることもあるので、注意が必要です。かといって、このようなことが妻にバレたらそれこそ大変ですから、非常に気を遣って対応しなければなりません。
以上のように、不倫を続けていても、良いことはほとんど1つもありません。不倫関係は、早めに清算してしまうのが一番です。
4、不倫関係を終わらせて彼女への未練を断ち切る方法
不倫関係を終わらせるには、どのような手段をとれば良いのか、また、未練を断ち切る方法についても押さえておきましょう。
(1)不倫を終わらせるためにお勧めの言葉
不倫相手に告げるべき別れの言葉としては、以下のようなものが有効です。
妻にばれた、妻にばれそう
この関係は、終わらせた方が良い
誰のためにもならないから、もう終わろう
金銭的に厳しくなった
君のためにもならないから、別れよう
多くは語らず、必要なことだけを告げて、相手の前から姿を消しましょう。
(2)フェードアウトするのも有効
別れの言葉を告げると、断ち切るのが難しそうな場合には、あえて別れ話をせずにフェードアウトするのも1つの方法です。
それまで1日1回だったメールを3日に1回に減らし、1週間に1回に減らし、2週間に1回、1ヶ月に1回として、そのまま音信不通にします。
通常の相手なら、「この関係は終わったのだ」と感づいて、連絡してこなくなるでしょう。
(3)他のことに打ち込む
不倫相手への未練を断ち切るには、他のことに打ち込むことがお勧めです。たとえば、ゴルフや釣りをするのも良いですし、スポーツクラブに通ったり、ランニングをしたり、音楽を聞いたりするのも良いでしょう。
家族に目を向けてみて、一緒に過ごす時間を増やしてコミュニケーションを密に取ると、これまでとは違う世界が見えてくることもあります。
(4)不倫のリスクと天秤にかける
それでも不倫相手のことが忘れられない場合には、不倫相手を好きな気持ちと、先ほどお伝えしたような不倫のリスクを天秤にかけましょう。
「本当に、家族も仕事もお金もすべて失って、罪のない子どもを含めた周囲の多くの人を傷つけても、不倫を続ける価値があるのか?」そう考えたら、たいていの場合、「不倫をやめよう」という気持ちになれるはずです。
配信: LEGAL MALL