浮気相手の子供を妊娠したかもしれない場合に確認すべき4つのこと

浮気相手の子供を妊娠したかもしれない場合に確認すべき4つのこと

3、出産と中絶それぞれのリスク

お腹に宿った命が、浮気相手に子供かもしれない場合、出産と中絶にはそれぞれリスクがあります。

ここからは、浮気相手の子供を生むリスクと、赤ちゃんを中絶するリスクそれぞれについて解説します。

(1)浮気相手の子供を生むリスク

①浮気相手の子供だという事実を隠して夫の子として生むのは危険

浮気相手の子供を妊娠した女性の中には、夫と離婚をしたくないという理由で、夫の子供として出産をしようと考える人もいます。

しかし、夫の子供と嘘をつくのは、かなり危険です。

実際に子供を生んだ後に、血液型や何らかの要因で夫の子供ではないとバレるリスクがあり、夫との結婚生活を続けられなくなるかもしれません 

万が一、夫に嘘を貫き通せたとしても、あなたの心の中では一生「夫に嘘をついて浮気相手の子供を生んだ」という罪悪感が残り続けます。

浮気相手の子供を生むのであれば、夫に真実を話したうえで出産をするのが、賢明な判断といえるでしょう。

②子供を認知してもらえない場合

夫と離婚をして浮気相手の子供を生む決断をした場合、浮気相手に認知をしてもらうという選択肢もあります。

確かに、認知してもらえれば、浮気相手の子供ということが明らかになり子供に相続権なども発生します。 

しかし、浮気相手が自ら認知をしてくれる保障はどこにもありません。

子供を生む決断をするときには、浮気相手から認知すると言われていたにもかかわらず、実際に子供を出産してから認知を断られるケースもあります。たとえ浮気相手が認知をすると口では言っていても、鵜呑みにしないようにしましょう。

認知されないリスクをふまえてでも出産をする場合、認知に関する念書などの書面の取り交わしをしておくのも、1つの選択肢です。

なお、任意に認知をしてもらえない場合は、強制認知を検討する必要があります。

③夫から離婚を持ちかけられる可能性

妻が浮気相手の子を妊娠した事実が発覚したら、夫側もパニックになってしまう可能性が高いでしょう。妻に裏切られたという気分になる男性がほとんどですので、夫から離婚を持ちかけられる可能性もあります。

夫から離婚を切り出された場合、お腹の子は夫の子ではないわけですから、夫から養育費の支払いがなされることもありません。

④離婚することになった場合シングルマザーとして子供を育てることに

夫と離婚したあげく浮気相手に認知をしてもらえなかったら、あなたがシングルマザーとして、1人で生計を立てて子供を育てていくことになります。

あなたが仕事をしていない場合は、今後1人で生計を立てていくのは想像以上に大変なことです。経済的に困窮すれば子供にもかわいそうな思いをさせることになりますので、子供を生むかどうかは子供が生まれた後の将来のことまで踏まえてよく考えましょう。

(2)中絶するリスク

浮気相手の子供を出産することにもリスクがありますが、中絶自体にもリスクがあります。

①浮気相手とは関係が途絶える可能性

赤ちゃんを中絶した場合、中絶により浮気相手との関係も終了する可能性も考えられます。

②中絶後に夫に発覚する可能性

夫に内緒で中絶し、浮気相手との妊娠をなかったことにしたいと考える人もいるでしょう。

中絶の手術が何事もなく終了し、手術のスケジュールについて、夫に何らかの理由をつけられる場合は、夫に中絶の事実を隠し通せる可能性もあります。

ですが、中絶後になって、夫に中絶の事実が発覚する可能性もあります。医療費の明細で中絶の事実が発覚する場合や、夫との子供を妊娠したときになって中絶の事実が明るみになる場合も考えられるでしょう。

③中絶後の身体への負担

中絶をすれば解決というわけではなく、中絶は女性の体へ何らかの形で、負担になるというリスクが考えられます。個人差はありますが、人によっては中絶の手術後、何日も起き上がれないほど体調を崩す人もいます。

4、浮気相手が既婚者だった場合

以上のように、お腹の中の赤ちゃんが浮気相手の子供かもしれない場合、子供を出産することにも中絶することにも、リスクが伴います。

加えて、浮気相手が既婚者の場合、浮気相手が独身のケースに比べより事態が複雑になります。

(1)浮気相手の配偶者から慰謝料を請求される場合がある

浮気相手が既婚者の場合、浮気相手との間で子供を作った事実が判明したら、浮気相手の配偶者から慰謝料を請求される場合もあるでしょう。

(2)訴えられた場合の慰謝料の相場

慰謝料請求の相場は数十万〜150万円程度を覚悟しておきましょう。

(3)浮気相手から示談金を受け取り内密に解決するという方法も

浮気相手が既婚者の場合は、ただでさえトラブルに発展しやすいものです。浮気相手の配偶者に、妊娠の事実が発覚しないよう、浮気相手から示談金を受け取り内密に解決するという方法もあります。

浮気相手と関係を絶つのは辛いかもしれませんが、大きなトラブルに発展したときに、傷つくのはあなた自身です。示談金を受け取ったら、浮気相手との関係を絶つことを検討しましょう。

(4)トラブルになりそうな場合は早急に弁護士に相談を

浮気相手の態度が急変したり、浮気相手の配偶者に妊娠の事実が発覚したりすれば、大きなトラブルに発展しかねません。物事が発展してからでは遅いので、トラブルになりそうな場合は、早急に弁護士に相談をするようにしましょう。

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