児童相談所の一時保護の解除条件とは?子供を取り戻す方法も解説

児童相談所の一時保護の解除条件とは?子供を取り戻す方法も解説

5、児童相談所の一時保護が解除された後の注意点

児童相談所の一時保護が解除されたとしても、それで問題が根本的に解決するとは限りません。

一時保護が解除された後も、児童相談所は注視していると考えるべきです。

児童相談所による訪問や調査などが続く可能性もあるため、児童相談所と対立することや、訪問や調査に非協力的な態度をとることは逆効果だといえます。

せっかく一時保護が解除されても再び一時保護されてしまうことを避けるためにも、児童相談所とは協力関係を築くべきです。

そして、子供を健全に養育するために保護者として生活環境や家庭の問題を改善する努力も必要になります。

ご自身の力だけでは問題改善が難しいという場合には、カウンセラーや弁護士など専門家への相談も検討してみてください。

6、児童相談所の一時保護に納得できないときは弁護士に相談を

児童相談所の一時保護に納得できない場合は、一人で悩まずに弁護士へ相談することをおすすめします。

弁護士に相談すれば、早急に一時保護を解除するように児童相談所へ任意の交渉を行ってくれます。

一時保護を放っておけば児童養護施設への入所などさらに問題が悪化する恐れもあるため、早期から交渉を行うことが大切です。

弁護士は交渉のプロなので、客観的な視点から問題点を理解した上で交渉を行います。

また、法的手続きも全てを弁護士に任せることができ、その状況に応じて必要かつ適切な手続きを進めてくれます。

弁護士は依頼人の味方になってくれる存在なので、家庭での問題点等も含めて相談しながら今後の対処法などの方針も決めていくとよいでしょう。

Q1.一時保護制度とは?

一時保護制度とは、子供の心身の安全を確保し、適切な保護を図るための制度です。

親と分離する必要がある、もしくは子供に親がいないなど、子供の安全を確保すべきと判断されるような状況で緊急に行われる措置であり、一時保護所への入所や第三者への委託を行うことを指します。

Q2.児童相談所の一時保護の解除条件とは?

児童相談所で一時保護されてしまえば、解除まで何もせずに待たなければならないというわけではありません。

一時保護の必要性がなかった場合や、事後的に必要性がなくなった場合には解除される可能性があります。

・一時保護の必要性がなければ解除が可能

・虐待のおそれがないこと

・子供を放置せず適切な監護が見込まれること

・家庭不和のおそれがないこと

・保護者が児童相談所の調査に協力すること

Q3.児童相談所の一時保護を解除して子供を取り戻す方法は?

児童相談所に子供を一時保護された場合、少しでも早く子供を取り戻したいと考えるのも自然なことです。

一時保護を解除して子供を取り戻すためには、次の手順で手続きを進めていきます。

・任意で交渉する

・一時保護決定に対する審査請求、取消訴訟を行う

・一時保護の延長に対する審判で争う

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