携帯料金滞納とブラックリスト入りの条件は? 典型的な4つのケースを解説

携帯料金滞納とブラックリスト入りの条件は? 典型的な4つのケースを解説

携帯料金を滞納するとブラックリスト入りする?!

この記事では、

「携帯料金滞納」と「ブラックリスト入り」の関係
携帯料金滞納の問題に対処する方法や支払い連絡の手段

についてご紹介します。

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1、携帯料金を滞納するとどんな影響があるか

まずは、携帯料金を滞納するとどうなるのかについて、見ていきましょう。

(1)利用停止

携帯料金を滞納しても、しばらくの間は通常どおりに携帯やスマホを使うことができます。

しかし、滞納が一定期間続いてしまうと、利用停止になってしまいます。

利用停止になるまでの日数は、携帯キャリアによって異なります。具体的には、後ほど「3」でご説明します。

ただ、携帯やスマホは、意外に短い日数で利用停止になってしまうので、注意が必要です。

(2)延滞利息の発生

携帯料金を滞納すると、完済するまでの間、延滞利息が発生します。

携帯の大手3社(NTTドコモ・au・ソフトバンク)の場合、延滞利息は年利で約14.5%です。

また、端末の代金を分割で支払っている場合は、残高に対して年利約6%の延滞利息も別途かかります。

滞納が続けば続くほど延滞利息がかさんでいくため、支払いが厳しくなってしまいます。

(3)強制解約

利用停止となった後も滞納を続けていると、やがて携帯やスマホの契約が強制解約されてしまいます。

大手3社の場合、2~3ヶ月滞納が続くと強制解約となります。

ただ、利用停止や強制解約された後でも端末が手元にあれば、Wi-FiによってネットやSNS、アプリは利用できます。

電話やキャリアメール、SMSは利用できなくなります。

以上の機能が使えるのであれば強制解約されてもかまわないと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、滞納を続けることには以下の(4)、(5)のリスクがあります。

したがって、滞納を放置してはいけません。

(4)信用情報機関のブラックリストに登録される

携帯やスマホの強制解約に至ると、信用情報に事故情報(ブラックリスト)として登録されてしまいます。

ブラックリストに登録されると、クレジットカードやローンの利用や借金が難しくなります。

車や家をローンで購入することも難しくなります。

そればかりか、携帯やスマホの端末を分割払いで購入することもできません。

強制解約によるブラックリストへの登録は、約5年間は消えないといわれています。

したがって、強制解約になる前に滞納を解消することが大切です。

(5)解約後も支払せずにいると厳しい取立が始まる

滞納を放置しても、支払い義務を免れることはできません。

強制解約後、携帯電話会社は未払い料金の債権を債権回収会社に債権譲渡します。

その後は、債権回収会社からの厳しい取り立てが始まります。

その後も滞納料金を支払わなければ、最終的には裁判を起こされ、財産を差し押さえられることもあります。

なお、携帯料金の債務には5年の消滅時効があります。

ただし、債権回収会社からの裁判によって時効は中断してしまうため、時効が成立することはめったにありません。

訴訟の提起後に、判決が確定すれば、その後の時効期間は10年に延長されます。

ですから、時効消滅を期待しても無駄です。

たとえ強制解約されても、逃げることなく、滞納の解消を考えなければなりません。

2、滞納した携帯料金の支払方法

以上のように、携帯料金の滞納には大きなリスクがあります。

ただ、早めに滞納を解消すれば、延滞利息は免除されます。

NTTドコモとソフトバンクについては支払い期限日から15日、auについては支払い期限日から10日を過ぎると延滞利息を請求されるようになります。

したがって、携帯料金を滞納してしまったら、1日も早く滞納を解消することが重要です。

そこで、ここでは滞納した携帯料金を支払う方法についてみていきましょう。

(1)ショップ窓口で支払う

最も早くて確実なのは、契約しているキャリアのショップ窓口で支払うことです。

滞納後、しばらくすると携帯電話会社から払込用紙が送られてきますが、ショップの窓口に行けばその前にも支払うことができます。

窓口では、携帯電話番号と氏名を伝えるだけですぐに支払いを受け付けてもらえます。

ただし、キャリアによっては本人確認書類を求められる可能性もあるので、念のために運転免許証やパスポートなどを準備していきましょう。

支払い方法は、現金払いのほか、クレジットカードも利用可能です。

(2)コンビニで支払う(払込用紙)

最も手軽で簡単な方法は、自宅に送られてくる払込用紙を使ってコンビニのレジで支払うことです。

大手3社の払込用紙は、主要なコンビニならどこでも利用できるので便利です。

どこのキャリアでも、利用停止になる前に払い込み用紙付きの催告書が届くので、いきなり利用停止になることはありません。

しかし、催告書を見落としたり紛失したりして払込期限を過ぎると利用停止になってしまうので、ご注意ください。

(3)口座振替やクレジットカード払いの場合は、再度引き落としが行われる

NTTドコモについては、携帯料金を口座振替で払っている場合は、後日、延滞利息を含めて再度引き落としが行われます。

なお、auとソフトバンクについては、再引き落としはありません。再引き落とし日は、支払い期限日の翌月の15日です。

事前にSMS(ショートメール)で知らされるので、確認しておきましょう。

また、再引き落としは1度きりです。再引き落とし日にも再度残高不足になった場合は、他の方法で支払う必要があります。

(4)その他

携帯料金はPay-easy(ペイジー)でも支払うことができます。

延滞利息の支払いにもペイジーの利用が可能です。

コンビニや金融機関のペイジー対応ATM、またはネットバンキングで「収納機関番号」、「お客様番号」、「確認番号」の3つの番号を入力することによって支払いができます。

3つの番号は、払込用紙に書かれています。

払い込み用紙をなくした場合は、ご利用中の携帯・スマホで確認することができます。

ペイジーに慣れていない方は手間取ってしまうかもしれませんが、手数料がかからないのでお得な支払い方法です。

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