5、なぜいじめは起こる?いじめをなくすための対応策とは
そもそもなぜ、いじめは起こってしまうのでしょうか?
そこにはどういった原因があるのでしょう?
その原因を考えることが、いじめをなくすための対応策になると考えられます。
(1)いじめが起こる原因
文部科学省の調査によると、小学校でのいじめの数が劇的に増えており、平成26年度には122、721 件、つまり小・中・高等学校および特別支援学校全体で起こったいじめの3分の2程度が小学校で起こっています。
いったいなぜ、小学生の間でいじめは多く発生してしまうのか。
その主な原因として、以下のことが考えられるのではないでしょうか。
自分と違う人が気に食わない
ストレス解消のため
自分の心の安定を保つため
おもしろ半分、遊び半分
自分がいじめられないため
複雑な家庭環境があるため(虐待を受けている)
家庭内で、暴力が日常的である
心が不安定である時期には、このような理由から、相手に暴力を振るったり、精神的な苦痛を与えたりといったいじめが多発しがちです。
そのため、家族や理解ある人のサポートが何よりも大切です。
(2)対応策
いじめへの対応策としては、やはり家族のサポートが大切です。
その際、親が先走ることなく、子供が主体的に行動できるよう常に子供の確認をとってから、学校や加害者側に話し合いを申し出るようにしましょう。
また、子供が親を気遣い、本当のことを言えない場合もありますから、その際は家族だけでなく、いじめ相談窓口などにも相談し、その子にとって最適な方法で、解決ができるよう取り組むことが大切です。
いじめ被害に遭った子供を救うための対応策について、こちらの記事にもその詳しい内容を記載しています。ぜひ併せてご覧ください。
まとめ
今回は、いじめの定義やその原因、解決策などについて記載してきました。
いじめは子供の間だけではなく、会社内や家庭内でも十分起こりえます。
最近ではその方法も陰湿なものが増え、文部科学省によるいじめの定義も年々変化してきているほどです。
いじめは、刑事事件にも発展するおそれのある重大な問題ですので、そのことについてしっかりと理解し、いじめのない社会のために自分は何ができるのか、皆で考えることが大切ですね。
監修者:宮本健太弁護士
【経歴】
立教大学法学部卒業
東京大学法科大学院修了
司法修習(東京)修了
【専門分野】
交通事故のほか、労働災害事件、夫婦間の問題、労働問題などの一般民事事件を主に担当しています。
ご依頼者様の利益を最大化させることを念頭に、職務に取り組んでおります。
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