5、飲酒運転とならないための対策
このような飲酒運転をしないためには、運転当日にお酒を飲まないということがまず大前提になりますが、前日深夜まで飲み会に参加していたり、大量のお酒を飲んだりしたような場合には、翌日もまだ体内にアルコールが残ってしまうことがあります。
すでにお話した通り、アルコールはビール500ml程度で体内から抜けるまでに約4時間、飲酒量が増えればそれに比例して分解時間も延びていきますので、万が一「車で来たのに飲んでしまった」というような場合には、次の方法で対策を行いましょう。
(1)代行サービスを使う
「車で来たのに飲んでしまった」というときに最も便利なのは、以下のような代行サービスを利用することです。
タクシー代行:酔客をタクシーに乗せ、酔客の車はもう1人の代行スタッフが運転してくれるサービス
運転代行:酔客を乗せた酔客の車を代行スタッフが運転してくれるサービス(スタッフの帰路用に代行業者の車が後続する)
カーキャリアタクシー:酔客の車をキャリアカーの荷台に乗せ、キャリアカーの助手席に酔客を乗せて運んでくれるサービス
(2)近隣施設へ泊まる
代行サービスを利用できないときには、近隣のカプセルホテルなどに1泊するのもおすすめです。
ホテルに限らず、24時間営業のスパやネットカフェなど、最近ではリーズナブルに宿泊することができる施設も増えてきているので、ぜひ活用しましょう。
6、万が一、飲酒運転で逮捕されたときは
本来あってはならないことですが、万が一みなさんが飲酒運転で逮捕されるようなことになってしまった場合は、なるべく早く弁護士に依頼し、適切な対応を取ることが大切です。
ご紹介してきたように、飲酒運転は呼気中アルコール濃度や事故発生時の酒酔い状態によって、問われる罪の重さが大きく左右されます。
しかし、逮捕された被疑者本人が「自分は酩酊状態にまでは至っていなかった」と主張しても、場合によっては反省していないと捉えられ、不利な状況に追い込まれることにもなりかねません。
そういった事態を招かないためにも、弁護はその道のプロである弁護士に任せ、少しでもみなさんにとって有利に、そしてスピーディーに問題を解決していきましょう。
配信: LEGAL MALL