誰もが1着は持っているであろうワードローブの定番、パーカ。もちろん、そのまま着ても十分おしゃれですが、よりこなれて見せる方法があるんです。それが、「パーカの紐を結ぶこと」。
これはスケーターから発祥したテクニックといわれていて、ボードに乗っているときに、フードが動かないよう結んだことが始まりだとか。で、ストリートのあいだで広まり、これにファッショニスタたちが熱視線。スタイリングのアクセントにもなることから、今やパーカの紐を結ぶスタイルが定着しているのです。
また、パーカの紐は「あえてラフに結ぶ」こともポイント。左右の長さやループの大きさなどはきちんとそろえなくてもいいんです。ちょっとテキトーでもおしゃれに見えたりするので、あまり気張らずに気軽にチャレンジしてみてくださいね。
前置きが少し長くなりましたが、さっそくパーカの紐の結び方を見ていきましょう。今回は、オトナミューズ読者におすすめの【蝶々結び・ワンループ結び・ループ結ぶ】をピックアップしました。最後にフードを立体的に見せるテクニックも紹介しているので、併せてチェックしてみてください!
誰でも取り入れやすい定番の【蝶々結び】
まずはパーカの紐の結び方の定番である【蝶々結び】から。もはや説明不要かもしれませんが、ひとつポイントとなるのはきちんと結びすぎないことです。特にパーカの場合は、左右のループや紐の長さが少し非対称のほうがこなれて見えますし、逆にバランスもよかったりします。
ただ、左右の長さがあまりにも違うと、ラフどころかだらしない印象を与えてしまうのでほどほどに(笑)。それでは今一度おさらい的な感じで、【蝶々結び】の手順を見ていきましょう。
①まずは紐を交差させてひと結び
パーカの紐を交差させて、片方の紐をもう片方の紐に1周巻きつけます。このときギュッと締めすぎずに、パーカと結び目に少し余裕を持たせるのがラフ見えのコツ
②片方の紐でループを作る
片方の紐をつまんでループを作り、そのループをもう片方にセットします。さらに結び目とループの間に人差し指をセットしておくと、その後の工程がスムーズです
③ループにもう片方の紐を巻きつけて、蝶々結びを作っていく
もう片方の紐を上から下に向かってループに巻きつけ、②で人差し指を入れていた部分から引き出して蝶々を作ります。崩れないようにゆっくりと
④最後に全体を整えて【蝶々結び】の完成!
紐の長さが左右で異なり、きつく結びすぎてもいない、ラフさの加減が絶妙な【蝶々結び】のできあがりです!
簡単なのにこなれ感が満載の【ワンループ結び】
パーカのラフさを最大限に活かすなら、【ワンループ結び】がオススメ。これは2本をまとめて結ぶ方法で、一見すると複雑なものの、じつは【蝶々結び】より手順が簡単! 覚えるまでは少し手こずるかもしれませんが、慣れるとあっという間に完成します。
この結び方もあえて仕上げすぎないのが成功のカギ。そうすることでラフさが際立って、スタイリングのこなれ感もアップできますよ。
①紐をまとめて2つに折る
【ワンループ結び】のスタートは、2本の紐を揃えることから。それを左右どちらかに折っておきます
②紐先を裏側に通してループを作る
紐先を表から裏に通してループを作ります。人差し指か中指をループに入れておくと、この後の工程がスムーズ
②ループに紐先の根本を通して新しいループを作っていく
紐先側の根本をループに通していきます。このとき紐先はループに通りきらないようにながら、新たなループを作ります
④結び目をキュッと締めて整えたら【ワンループ結び】の完成!
形が崩れないように結び目をキュッと締めて、全体を整えたらできあがり!
パーカ上級者っぽく見える【ロープ結び】
裾をクルクルとまとめるだけなのに、すごく複雑で凝った結び方に見える【ループ結び】。今回紹介している結び方で唯一の左右独立型で、機能的というよりおしゃれとしての意味合いが強い結び方かもです。
今回使用したパーカの紐は長めだったのですが、この結び方は短めのほうがバランスがいいかな、って思います。好みの問題かもしれないけど、コンパクトなほうがキャッチーな結び方がより際立つような気がして。とにもかくにもまずは結び方を覚えることから! 【ループ結び】の手順をチェックしていきましょう。
①片方の紐でループを作る
【ループ結び】は左右独立型なので、片方ずつ結んでいきます。まずはループを作り、紐先が内側になるようにセット
②ループに紐先を2回巻きつけていく
紐先を後ろ側に持っていき、ループの上部を押さえながら紐先を2回巻きつけていきます。このとき上から下に重ならないように巻きつけるのがポイント
③紐先をループに通して引っ張る
紐先をループの通して、紐先をゆっくり下に引っ張ります。その際、2回巻きつけた部分も一緒におろしていくと、結び目を紐先にセットできます
④形を整えたら【ロール結び】の完成!
もう片方も同じ手順で結んだら、【ロール結び】はフィニッシュ!
【番外編】フードを立体的に見せる神テクニック
見比べると一目瞭然!
パーカを着た時、フード部分がキマらないっていう経験はないですか? 特にフードがペタッと寝てしまうと、なんだかだらしなく見えてしまうんですよね。それはフードがきちんと立っていないのが原因なんですが、じつは紐付きのパーカであれば、その紐を絞ることで簡単に改善できるんです。
上の画像を見てわかる通り、フードが立って立体的になると、ネックまわりの印象が全然違いますよね。キュッと絞るとことでフード部分がギャザーのようになり(これは生地によるかもですが……)、顔まわりもなんだか華やぐような気がします。
このテクニックは1枚で着てもインナーに着ても有効なので、フードがキマらないときはぜひ実践してみてください!上記で紹介した結び方も組み合わせると、おしゃれ度がさらにアップしますよ!
これからパーカが活躍するシーズンが到来します。今回紹介した結び方を覚えておけば、同じパーカでも見え方に変化をつけられますし、スタイリングの幅もきっと広がるはず。ぜひ実践してみてください!!
tex:KYOKO CHIKAMA
配信: オトナミューズウェブ
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