“超人”をも驚かす信号機が大阪に現れたようだ。
阪神などで活躍した元プロ野球選手の糸井嘉男さんが8月22日、停車中の自動車内から撮影されたとみられる動画を自身のSNSに投稿し、大きな話題となっている。
動画は、赤信号で停車している場面から始まる。それだけならありふれた光景だが、青信号に切り替わるものの、なんと「一瞬」で再び赤信号に変わってしまう事態が発生。
しかも、その後一時的に赤信号すら消えてしまう状況に、現役時代“超人”と呼ばれた糸井さんでも動画内で「どこで行くの、これ!?」と声を上げ、投稿では「こんな事あるっ‼︎」と驚きの心情をつづっている。
この思わぬ信号機トラブルには、「いやいくら超人糸井さんでも無理では」「盗塁王でも、この間は盗めませんね」「暑さで故障なのかな…」など多くのコメントが寄せられていた。
●大阪府警「110番でも構わないので連絡して」
動画の限りでは信号機の異常とみられるが、このような事態に出くわしたらどのように対応すればよいのか。
動画内の交差点信号を運用する大阪府警交通規制課の担当者は、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、糸井さんのケースについては把握していないとするも、信号機に異常があった場合には「何はともあれ警察にお知らせいただければ」と話す。
「最寄りの警察署にご連絡いただいても構いませんし、交通安全に関わることですので110番通報していただいても問題ありません。
信号機トラブルは停電や落雷でも起こり得ますし、機械的な異常もあり得ます。連絡していただいて対応するとなれば、警察官が現場で確認し、必要であればその場で復旧、または業者に修理をお願いするなどします」(担当者)
異常とはいえ、信号機が事実上ずっと赤表示だと車が発進できず、ドライバーも困ってしまうが、「進行せずにまずご連絡を」と“安全第一”を呼びかける。
「道路端に車を寄せるなどして安全を確保しつつ、警察に知らせていただければと思います。警察官が現場にいれば、復旧対応以外に手信号を含めた交通整理も実施します」
警察官の手信号については、ドライバーには信号機と同じように従う義務があり(道路交通法7条)、手信号と信号機の表示が違う場合には、手信号を優先する必要がある(交通の方法に関する教則1章3節)。
信号機の異常表示が続いて、不規則な走行をする車が現れれば、交差点での事故などにも繋がりかねず大変危険だ。ドライバーだけでなく、近隣の住民や歩行者でも信号機トラブルを発見した際には、すぐに警察へ連絡するようにしたい。
配信: 弁護士ドットコム