ALL新色で人気アーティストが洒落顔対決!
まだまだ暑い日が続くけれど、ビューティシーンは次の季節が到来! 秋の訪れを待ちわびるかのように、新色が続々と降臨。最旬のトレンドを物語るコスメの中からお気に入りをピックアップして、人気ヘアメイクアップアーティストの岡田知子さんがイットフェイスを提案。岡田知子さんの感性が奏でる洒落顔の中から、あなたが軍配を上げるルックはどれ?
岡田知子さん
TRON所属。圧倒的な感性の豊かさと繊細なテクニックを用いて作り上げる、モードをリアルに昇華したビジュアル提案は右に出るものがいないほど。美容への見識の深さとユーモア溢れるキャラクターも人気の秘密。
【岡田知子さんのNo.1 アイテム】最旬赤リップでフレンチシックな洒落顔
トップス¥15,950、パンツ¥17,930(共にメゾンスペシャル/メゾンスペシャル青山店)
「今、私の中で赤リップがリバイバル。リップライナーとルージュを組み合わせてじゅわんと発色させた唇がヒロインの顔つきで、フレンチシックなムードを楽しみたい気分。カールさせたバサバサのまつ毛で瞳を軽やかに“盛った”のも、審美眼を培った大人だからこそできる選択。リップの印象を引き立てるべく、まぶたと頰はシアーなブラウンの濡れツヤ質感を添える程度に留めて。ハイセンスなコントゥアリングを意識して、誰もがハッとする表情にアップデート」
濃色リップを洒落て見せるには⁉
岡田さん流 リップが主役のメイクバランス
リップをヒロインに指名しながらも、あからさまに強調させるのはナンセンス。リップライナーで輪郭を意図的に滲ませ、他のパーツはカラーレスに“作り込む”ことでワンポイントメイクのセオリーを令和仕立てに。
【主役のLIP】
肌トーンのリップラインが鍵。
じんわり滲むシルキーマット
自分の唇の色に近いトーンのリップライナーで輪郭をオーバー気味に縁取ってからレッドルージュで唇全体をカジュアルに塗る。このステップで赤リップの印象がフレッシュに。「リップライナーが唇のサイズ感をアップしながら輪郭でレッドルージュと溶け合って、じんわりと発色。軽やかさを連れてきてくれます」(岡田さん、以下同)
「リップラインがまた来てます!」Aルージュ ディオール コントゥール229 ¥4,290(パルファン・クリスチャン・ディオール・8月2日発売)、リップは岡田さんが選ぶ秋新作No.1アイテム、ルージュ ディオール 720 ¥6,270(パルファン・クリスチャン・ディオール・9月6日数量限定発売)
【Point】
「唇のフレームをくっきり強調すると古臭く見えるので要注意。必ず滲ませること」。まず初めに、クリーミーな質感でスルスル描けるヌーディなローズブラウンのリップペンシルAを使用。実際の輪郭より少しだけ外側をなぞるように縁取っていく。唇の上下の縦幅が1:1になるように引いて、唇の存在感とボリュームをあくまで自然に際立たせて。その後、No.1のローズレッドのリップをシンプルに唇全体に直塗りしたらフィニッシュ。
【その他のパーツ】
唇以外はカラーレスで
生命感を宿すテクニックを
まぶたとチークにはさり気なく陰影を授けてくれるツヤのブラウンをオン。マスカラは血色感カラー、アイライナーは瞳をうるっとクリアに魅せてくれるグリーンをチョイスすることでフレッシュな生命感を演出して。「全パーツきちんとメイクをしながらも、あえて際立たせないのがポイント。黒をどこにも使わないのが主役の赤リップを軽やかに見せる秘密」
Bボーム エサンシエル ソーラー グロウ ¥7,040(シャネル・数量限定品) Cセッティング アイブロウ ジェル 01 ¥3,520(SUQQU・9月6日発売) Dケイト ラッシュマキシマイザーHP2.0 EX-1 ¥1,320※編集部調べ(カネボウ化粧品) Eエクセル ラッシュオプティミズム LA02 ¥1,680(サナ・8月20日発売) Fブルーミングラッシュ ニュアンスカーラー 18 ¥3,300(ジルスチュアート ビューティ・8月2日限定発売) Gザ ジェル アイライナー Ivy Tree ¥3,300(アディクション ビューティ・8月2日発売) Hヴェルニ 185 ¥4,620(シャネル・数量限定品)
How to
【Eye】ヘルシーでシアーなオレンジブラウンのツヤカラーBを指でアイホールと涙袋になじませる。目元の骨格を引き立てながらみずみずしさをプラスして。Gを上まぶたのキワ全体に引く。趣きのあるディープグリーンには、まなざしに反射すると瞳に透明感をプラスしてくれる効果が期待できる。上まつ毛をアイラッシュカーラーでカールアップさせたら、Dのマスカラ下地を上下全体に塗る。ある程度乾いたら、上まつ毛にノンパールのボルドーのマスカラFを丁寧に数回重ね塗り。下まつ毛にはEのアッシュブラウンのマスカラを全体に。
【Eyebrow】毛の生え方がまばらな部分を手持ちのアイブロウパウダーで埋めてナチュラルな平行のフォルムに整える。Cのシアーブラウンのアイブロウマスカラで毛流れをメイク。下から上にとかして、立ち上げながら重ねる。眉の印象に生命力が宿ると、顔全体の印象までフレッシュに映るから、不思議。
【Bace】メイクアップベースを顔全体になじませてナチュラルに肌トーンを明るく補整。色ムラやトラブルが気になる部分にだけコンシーラーを重ねてミニマムに整えて。
【Cheek】頰の笑うと高くなる部分に手でBをオン。ラフに逆三角形を描く。
【Nail】全ての指の爪にシンプルにHを二度塗り。末端に、モードな強さを授けて。
photograph:YASUHISA KIKUCHI[vale.](model), KAZUTERU TAKAHASHI(still) styling:AKIKO KIZU
hair & make-up:TOMOKO OKADA[TRON], KYOHEI SASAMOTO[ilumini.], TOMOE NAKAYAMA
model:MAYUMI SADA text:RINA ISHIBASHI
otona MUSE 2024年9月号より
配信: オトナミューズウェブ
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