「フリー素材」の“落とし穴” 「学級新聞」で損害賠償が増加 著作権の専門家が背景を解説

小中学校で「学級新聞」や「学級だより」などで使用されたインターネット上の“フリー素材”が原因で損害賠償を支払うケースが相次いでいます。知的財産権に関する業務を行う弁理士が要因を解説します。

著作権侵害の増加背景&知っておくべきこと

 最近では、インターネット上で著作権侵害が問題視されることが多くなり、権利者の意識も高まっています。また、侵害画像を見つける技術が発展し、個人単位での侵害警告や損害賠償請求が行われるようになりました。これにより、学校であっても、著作権侵害のリスクが増加しています。

 学校現場での著作物使用に関するルールはやや難解です。しかし、文化庁が発信している「学校における教育活動と著作権」 などの内容を理解することで著作権侵害などのトラブルを未然に防ぐことができます。

 冒頭の「学校だより」の事例では、問題発覚後に教育委員会が利用規約を調べ、「使用料が発生する」といった記載を見落としていたことがわかりました。このようなケースを防ぐためには、日常的に利用規約を確認し、正しい使用方法を理解することが重要です。

 著作権の問題は、大人にとっても子どもたちの教育現場においても避けて通れない重要なテーマです。ぜひ、この機会に著作権についての理解を深め、安心して学級新聞や学校だよりを作成できるようにしていきましょう。

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