学力低下の懸念の声も…
一方で学力低下を心配する声もあり、ネット上では「自由な時間を与えても勉強なんかしないでしょ」「せめて勉強ドリルを渡すとか、空白期間にならない工夫だけはしてほしい」といった意見も少なくありません。
また、結局は塾に頼ることになるのでは?という意見も…。「塾にいかない子は学力低下する期間になっちゃうから心配」「やりたい人だけがやれば良いって意見あるけど、家庭によってどんどん差がついていく」などの意見もあります。
東京都在住で2人のお子さんを持つAさんは廃止ではなく、夏休みの宿題は“任意”だったと言います。
「自由研究はしっかり夏休みという長い期間をつかってじっくり取り組んでいる子がいる一方で、“素材やデータを用意された自由研究なるもの”を提出してる子がいます。デパートの片隅やイベント会場などで見られる“夏休みの宿題ビジネス”を使って提出したモノって意味がないと思います。親も子も楽だと思いますが、キットを使ってたり、提出物が全くかぶってたりして、結局子どもが恥ずかしい思いをする羽目に。うちの子の学校では制作、自由研究と読書感想文が任意で選べるようになっていました。
きちんと夏休みに取り組んだ子が、作品や研究結果を発表できる場は必要だと思うので、私としては“完全廃止”には否定的です」
夏休みの宿題だけでなく“宿題”について、海外はどのように捉えているのでしょうか。フランスでは1956年から小学校での筆記の宿題の禁止、オランダでも小学校ではほとんど宿題が出ないなど、日本と違う取り組みをしている国があります。また、2021年には中国政府が「宿題・塾禁止令」を出しています。それを受けて2024年1月に「Polimill」が行った「日本でも宿題は廃止すべきか?」という調査では、「宿題を廃止すべきだ」と回答した人は16.7%、「現状でいい」が33.3%という結果でした。
今回の日本における夏休みの宿題廃止の流れに対する意見もさまざまではあるものの、廃止の影響は誰にも分かりません。子どもの学力低下が心配な場合は、夏休みの過ごし方に家庭での工夫が必要になるかもしれませんね。このような「宿題廃止」の流れについて、どう思いますか?
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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