レビー小体型認知症の主な原因
レビー小体型認知症は、脳の神経細胞にレビー小体というタンパク質がたまることが原因と考えられています。しかし、レビー小体が異常に脳の神経細胞にたまる原因は、加齢と一部に遺伝子の影響があるもののまだ全体像が解明されたわけではありません。
レビー小体型認知症の直接の原因となる食べものや生活習慣は、はっきりとはわかっていません。しかし、一般的な認知症の危険性を高めることはレビー小体型認知症にも当てはまる可能性があります。生活習慣病について、糖尿病は認知症の中でもアルツハイマー型認知症のリスクを高めると考えられています。糖尿病によってレビー小体型認知症のリスクが高くなるかどうかはっきりしませんが、糖尿病は予防しておいた方がいいでしょう。
バランスの悪い食事
食生活が乱れてしまうと肥満の原因となったり、糖尿病のリスクが高くなります。野菜を積極的に摂取し、食べすぎないことに注意して、糖尿病にならないように気をつけてください。魚や脂肪分の少ない肉類などもバランスよく食べるとよいでしょう。
運動不足
運動不足は肥満のリスクが高くなり、運動習慣のないまま高齢になると筋肉不足になってしまいます。肥満は糖尿病のリスクが高くなります。運動習慣があり、筋肉量が保たれていると体の代謝がよくなり、糖尿病を予防しやすいです。
適度な運動は脳の刺激にもなり、心身のリラックスにつながります。
他社、社会との繋がりが希薄
家族や友人、社会とのつながりは認知症の予防に重要と考えられています。会話をするだけでも脳の刺激になります。
男性は女性よりも社会から孤立してしまう人が多く、自宅に閉じこもりがちになると認知症のリスクが高くなります。
日頃から会話をしたり、一緒に趣味の活動をできる人がいるといいですね。
レビー小体型認知症になりやすい人の特徴
高齢
レビー小体型認知症は65歳以上の高齢者に多くみられます。高齢になるにつれてレビー小体型認知症のリスクは高くなりますが、65歳未満の年代でも発症することもあります。
男性
レビー小体型認知症は男性に多い傾向があります。アルツハイマー型認知症が女性に多くみられることと比較すると、レビー小体型認知症については男性に多いことは特徴のひとつと言えそうです。
パーキンソン病
パーキンソン病は認知症を合併しやすいです。パーキンソン病に合併した認知症とレビー小体型認知症をはっきりと区別することはむずかしく、パーキンソン病とレビー小体型認知症は同一の疾患群にあると考えられています。認知機能の低下がパーキンソン症状より早くみられた場合と、パーキンソン症状が出てから1年以内にみられた場合は、レビー小体型認知症と診断されます。
配信: Medical DOC