管理栄養士のともゆみです。夏の風物詩のひとつである枝豆は、収穫直後が最もおいしく、時間が経つにつれてどんどん風味が落ちていくそうです。そのため、すぐに食べない場合は冷凍するのがおすすめと、ニチレイフーズのホームページ内にある「ほほえみごはん」というサイトに書かれていました。冷凍方法や解凍の仕方、茹でる以外の調理法なども掲載されていたので、試してみたいと思います。
【枝豆は茹でるな】ぎゅぎゅっと濃ゆ~い味になる「枝豆の加熱方法」試してみた!確かに“枝豆感”が強い!
冷凍食品でおなじみのニチレイフーズは、ホームページ内に「ほほえみごはん」という食サイトを運営しています。食材の保存の仕方や簡単レシピなど、料理にまつわるさまざまな情報が掲載されています。わたしもよく参考にしています。
枝豆の冷凍方法には、生のまま冷凍する方法と茹でてから冷凍する方法があります。茹でてから冷凍するとレンチンで簡単に食べられる便利さもありますが、生のまま冷凍した方が風味はキープできます。
冷凍保存方法①生のまま冷凍(1か月保存可能)
【冷凍方法】
1. 枝付きの場合はキッチンばさみなどでさやを切り離します。このとき、さやを切りすぎないように、付け根ぎりぎりの部分で切り離します。
2. 塩をふって揉み、5分おきます。枝豆300gに対して、大さじ1弱の塩が目安です。塩揉みして5分ほど時間をおくと、枝豆からアクや汚れが出てきます。このひと手間でえぐみが薄れ、きれいな緑色が保てて、よりおいしくなります。
3. ザルに移して軽く水洗いします。
4. 水気をキッチンペーパーで拭きます。
5. 冷凍用保存袋に入れて、空気を抜くように口を閉じたら冷凍庫へ入れます。
【解凍方法/食べ方】
調理法:茹でる
1. 凍ったままさやの両端を2〜3mmほど切り落とします。こうすることで中の豆までしっかり塩味が付きます。
2. 冷凍枝豆300gに対してお湯1Lを沸騰させ、塩大さじ1杯半を入れます。凍ったままの枝豆を入れ、約5分茹でます。
食べてみます。
あ、おいしい。プリっとしていて甘さも風味もちゃんとあります。食感も瑞々しくパサついたりしていません。冷凍したってことがわからないですね。
調理法:焼く
冷凍用保存袋から凍ったままの枝豆をフライパンに入れます。オリーブオイルを適量入れ、中火で加熱します。片面約3分、裏返して約3分炒めます。表面に少し焦げ目がついたら火を止めます。粗びき黒こしょうを少々振りかけたら出来上がりです。
こちらも食べてみます。
あ、すこく香ばしい。焼き目の香ばしさを強く感じます。油を使っているのでコクが足されて、茹でたものとまた違ったおいしさがありますね。個人的にこれ好きです。茹でたものより、ホクホクした感じが強いですね。
冷凍保存方法②茹でてから冷凍(1か月保存可能)
【冷凍方法】
1. 下処理は生のまま冷凍のやり方と同じです。枝豆を塩揉みして約5分おき、ザルに移して軽く水洗いします。水気をキッチンペーパーで拭きます。
2. 枝豆300gに対してお湯1Lを沸騰させ、塩大さじ1杯半を入れます。枝豆を入れ、約3分半茹でます。
3. ザルにあげたらうちわなどで扇ぎ、なるべく早く冷まします。流水で冷ますと風味が逃げてしまうので、水には晒しません。
4. 冷凍用保存袋に入れて、空気を抜くように口を閉じたら冷凍庫へ入れます。
【解凍方法/食べ方】
凍った枝豆を皿に移し、ラップをかけます。枝豆300gの場合は600Wの電子レンジで約4分、100gは約1分半加熱して解凍します。
ではいただきます。
ホクホクしていて甘さもあっておいしいです。生の枝豆を冷凍してから茹でたものよりは風味は多少薄れますが、レンチンだけのお手軽さは忙しい時には助かりますね。
枝豆の成分
枝豆は大豆の未熟な種子を収穫したものです。大豆同様、良質なたんぱく質を含み、ビタミンB1や葉酸、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などが豊富に含まれています。他にも枝豆は大豆にはないビタミンCまでもが含まれています。機能性成分としては、更年期症状の緩和に有効とされる大豆イソフラボンを含みます。さらに、コレステロール値の上昇抑制に働きのあるレシチン、必須アミノ酸の一種メチオニンはビタミンB1・Cとともに肝臓のアルコール分解を助ける働きがあるといわれています。お酒のおつまみには心強い存在といえますね。
枝豆は長くとっておけないので、買ったらすぐに食べるものだと思っていましたが、冷凍してもさほど変わらずに食べられることがわかりました。今後はすぐに食べない場合は冷凍してゆっくりと味わえそうです。参考にしてみてくださいね。
参考文献:
春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典 監修 吉田企世子 エクスナレッジ
配信: あたらしい日日
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