アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
ワフウフさんは、いろいろと思うところがあり10年ぶりに社会復帰をしました。家事に育児に介護に仕事に……と、忙しい日々を過ごしています。そんな中、母・あーちゃんの通院に付き添ったときには、自分がどの検査を受けたのかを忘れるだけではなく、勝手に受けていない検査を受けたことにする記憶の改ざんに振り回されてしまいました。複数の検査を受けることは、今のあーちゃんにとって大仕事です……。
切られていたのは…
あーちゃんは無事にたくさんの検査を終えました。しかし、以前「薬がない!」と騒いだときに1週間分だけ処方してもらった薬があるので、今回はいつもと薬の処方が違います。それが理解できないあーちゃんは、何度も薬剤師さんに質問を繰り返し、面倒くさそうにされてしまいました。その対応を目の当たりにして、病気だから仕方ないとはわかっているものの、悲しくなってしまうのでした。そして、今回の検査で糖尿病の数値が悪化。あーちゃんの財布に入っていたレシートをチェックすると、今まで食べていなかったアイスやジュースを買っていることがわかり、驚くワフウフさん姉妹でした。
自治体が発行している高齢者向けの無料乗車券。間もなく有効期限がやってくるので、新しい乗車券と混同しないよう、姉が付箋を付けて定期入れに入れてくれているのですが……。
知らないうちに付箋が動かされていて、姉はご立腹です。でも、あーちゃんはやっていないと主張。……他に定期入れを使う人がいるとでも??
新しい乗車券を使い始める日が来たので、姉があーちゃんに電話をして説明します。しかし、新しい乗車券は見当たらないと言われ……。
しばらくして見つかったようですが、なぜか切れているとのこと。
切れているんじゃなくて、切ったんだよね……???
この乗車券は見せるだけなので、とりあえず応急処置でテープで貼るように言った姉。
すると、セロテープの貸し借りで父と喧嘩がぼっ発したようで……。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫
父はどこまでケチなのか……。
電話口で喧嘩を聞かされ、姉の疲れは倍増……。
そしてこの日、和暦だけではなく、西暦も理解できなくなっていることが判明したのでした。
あーちゃんが西暦と和暦の表示に混乱してしまっていた、自治体から発行されている高齢者向けの乗車券。切り替えの時期が近くなっていて、新旧どちらも持っている状態が続いていました。姉が付箋を付けてわかりやすく定期入れにしまってあげていたのですが、見るたびに付箋が貼り替えてあり、見つけた姉がイラッとすることも。しかし、あーちゃん自身は何もしていないと言い張ります。……他にそんなことをする人は思い当たらないのですが。
時が流れ、旧乗車券の有効期限が切れたので、これで新しいものだけ持ち歩けばよくなります。姉は早速あーちゃんに電話をしてそう説明しましたが、なんと勘違いして新しい乗車券をハサミで切って捨てようとしていました……。
幸い、この乗車券はバスに乗るときに見せればいいだけなので、姉はあーちゃんにセロテープで貼るように指示。なんとか無事に貼り合わせに成功したようで安心しました。しかし、そこでわかったのは、あーちゃんが和暦だけではなく西暦もよくわからなくなっていたこと。一体どこまでわからなくなるんだろうと考えると、少し怖くなってきました。
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日時を正確に認識することは、日常生活を送る上でかなり重要ですよね。今回の乗車券のような長い期間のものから、誰かとの約束の日、賞味期限など、ピンポイントや短い期間のものまで様々です。そこがわからなくなってしまうとなると、日常生活への影響も大きそうです。和暦と西暦、普段はあまり意識しないかもしれませんが、どちらも混在しているとたしかにわかりづらいですね。とにもかくにも、新しい乗車券が捨てられる前に間に合ってよかったですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。
配信: 介護カレンダー
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