「フェラーリ体質」、健康にたくさん食べたい私の一日のごはん

食べることが大好きで、代謝が良く、たくさん「ガソリン」を必要とするご自身のことを「フェラーリ体質」だというモデルのはなさん。そんなはなさんのお気に入りの朝ごはんやおやつ、そして明日を健やかに迎えるための、野菜たっぷりのヘルシーな夜ごはんについてエッセイを書いていただきました。おいしく食べるために、自分の体と向き合って健康でいること。とっても大切なことがつまったエッセイです。

朝型の私の朝ごはん

朝型の私は、何もない日でも朝6時頃には起床。睡眠時間は平均9時間ほどです。

大好きな野球がオフシーズンになる秋から冬にかけては、夜8時前に就寝するので10時間以上も寝ていることになります。日本人女性の平均睡眠時間はおよそ7時間。これと比べるとかなり長く、一日の半分近い時間を夢の世界で過ごしているのかと思うと、もう少し長く現実と向き合うべきか?と考えてしまうこともあります。が、世界の大谷翔平選手が一日10時間の睡眠を取っているという記事を読んでからは、胸を張って「10時間寝てます!」と公言するようになりました。

起床後、寝ぼけながらクイックルワイパーを片手に、家を練り歩きます。軽くお掃除をしたら、大切な朝ごはんの時間。若い頃にフランスパンを持って撮影をしていたことが多かったせいか、朝はパン派だと思われがちですが、実はお米派。お米、納豆、たらこ、梅干し、お味噌汁が定番の朝食メニュー。

私は特に代謝が良く、自分で自分のことを「フェラーリ」と呼ぶほど。ガソリンをたくさん必要とします。ガソリン切れになるともう大変。使い物にならず、機嫌も悪くなり、貝のように口を閉じてしまいます。お米は腹持ちが良いため、フェラーリ体質の私の朝ごはんに、なくてはならない存在なのです。

「ガス欠」を予防。美容と健康にうれしい、あのおやつ

どんなに早くても必ず家で朝食を食べてから出発する私ですが、一度だけ、朝ごはんを食べずに家を出てしまったことがありました。この日は早朝からの撮影現場で、作り立てのおにぎりが用意されていたのです。どうしても温かいおにぎりが食べたい!当時、横浜に住んでいた私は、空腹のまま電車に乗り込み、おにぎりを思い浮かべながら眠りにつこうと必死でした。

すると、目を閉じた瞬間、手が震え始めたのです。ここまで空腹に弱いとは…。蓄えもなく、いきなりガス欠状態です。なんとか現場に到着し、おにぎりをいただきました。

こんなことがあってから、私は干しいもをバッグに忍ばせるようになりました。当時はまだ干しいもが「おばあちゃんの家にあるおやつ」という認識で、若者の間ではあまり人気があるおやつではなかったと思います。でも、腹持ちの良いさつまいもは、フェラーリ体質の私にとってちょうど良いガソリンでした。まだ20代前半で、ちょうど肌荒れにも悩んでいた時期。野菜を干しただけのおやつは、美容にも良い、頼もしい存在だったのです。

そういえば、この時期に受けた取材で「干しいもを持ち歩いている」と話したら、読者の方からお手紙をいただいたことがありました。「あまり誰かに言えませんでしたが、私も干しいもが好きです」と。おしゃれなイメージではなかった干しいもが、少しずつ定番のおやつの一つになっていくきっかけにもなったかもしれませんね。みんなが食べていなくても、おいしいものはおいしい!自分の体が欲するものに、耳を傾けることが大事だなと改めて思ったきっかけです。

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