骨髄異形成症候群の前兆となる初期症状
骨髄異形成症候群の初期は症状がないことが多いです。健康診断などの血液検査で貧血が認められ、出血や鉄欠乏性貧血が認められない場合や、白血球や血小板など他の血球の減少もみられた場合に、骨髄異形成症候群を疑うきっかけになります。血液検査での軽度の異常を見逃さずに注意することが大切です。
骨髄異形成症候群の末期症状
骨髄異形成症候群が進行し起こる末期症状では、血球減少に伴う症状が起こります。また、白血病へ進行することでの症状を認めることもあります。
感染症の合併
白血球の減少が進行することで、感染症にかかりやすくなります。また、感染症が治らず、急変し命を落とす可能性もあります。
出血
血小板が減少することで、体のさまざまな場所から出血しやすくなります。皮膚での内出血はもちろん、脳や腸管などからの出血が起こることもあります。
重度の貧血
貧血が進行して、輸血を繰り返してもなかなか十分な状態を保つことができなくなります。貧血が進行することで倦怠感や動悸などの症状が持続しやすく、心不全を合併することもあります。
白血病による症状
骨髄異形成症候群が白血病へ進行することがあります。この場合には白血病による症状がみられることがありますが、基本的に前述したような貧血に伴う症状、感染症、出血に伴う症状などが起こります。ただし、これらの症状から白血病と診断をすることはできません。骨髄穿刺(こつずいせんし)や生検など精密な検査や評価が必要になります。体調不良が続いたら、主治医に相談をしましょう。
配信: Medical DOC