骨髄異形成症候群の原因
骨髄異形成症候群はゲノム異常から生じていると考えられていますが、病気の原因や発症する機序に関してはいまだ明らかになっていません。発症要因の一部として以下のような環境因子や一部の遺伝的要因も挙げられていますが、骨髄異形成症候群のごく一部です。
環境的要因
抗がん剤の治療歴がある人では、骨髄異形成症候群の発症しやすいことが分かっています。放射線療法や抗がん剤のうち、アルキル化剤とトポイソメラーゼ阻害剤は骨髄異形成症候群や急性骨髄性白血病などの血液疾患の発症との関連があるとされています。また、原爆被害者や国際線パイロットなど放射線曝露を受けた人では、骨髄異形成症候群の発症が有意に多くなっているとの報告もみられています。しかし、治療に関連する骨髄異形成症候群も全体の10~20%程度であり、そのほかは原因不明です。
骨髄異形成症候群を発症したら食べてはいけないもの
骨髄異形成症候群を発症した場合に、食べてはいけないものは特にはありません。しかし、病気が進行し、白血球が減少している場合には感染症の発症に気を付ける必要があり、以下のような感染予防のための食事の注意が必要な場合もあります。すべての方に当てはまるわけではありませんので、主治医に確認をしましょう。
生もの
生肉、刺身、生野菜、生卵などの生の食べ物は感染症発症の危険性があり、加熱調理をした方が良いでしょう。
雑菌が繁殖しやすい食品
ドライフルーツ、乾燥芋、自家製漬物などは雑菌が繁殖しやすいため避けましょう。
発酵食品
自家製ヨーグルト、納豆、カビを含むチーズなども白血球が低い時には避けた方が良いでしょう。
食品は新鮮なものを、調理後すぐに食べましょう。また、調理時の手洗いに気を付け、調理時に生肉などを切った包丁、まな板などは他の食品と分け食中毒に気をつけましょう。
配信: Medical DOC